The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は、インターネットの「創設者」の1人であるVint Cerf氏に代わり、ニュージーランド出身の弁護士であるPeter Dengate Thrush氏を新しい理事長に選出した。
インターネットのドメイン名システムを管理する非営利組織のICANNは、TCP/IPプロトコルの共同作成者であるCerf氏の後任として、知的財産やインターネット法を専門とするThrush氏を選出した。
「ICANNは設立期から安定期に移行した」とCerf氏は声明で述べている。
Cerf氏は、Thrush氏はこの移行について十分に認識しており、「組織を強力かつ目的の定まったものに維持する上で」望ましい候補であるとし、今回の任命は「ICANNが成熟したことを示す明らかな兆候である」と述べた。
Thrush氏は1998年の設立当初からICANNにかかわっており、理事長に選出される前はICANNの事務総長戦略委員と執行委員を務めていた。
ICANNの事務総長であるPaul Twomey氏は、Thrush氏が持つ法律面の経歴は組織の発展にとって重要な資産であると述べ、特にTwomey氏がICANNの「重要なメカニズム」と述べる契約法の分野でのThrush氏の経験を評価した。
ICANNは今後、国際的な消費者の要求にきめ細かく対応するための作業に取り組んでいく予定だ。
「ICANNはグローバルコミュニティーをサポートする独自のモデルであり、それがうまく機能している理由は、管理されるのではなく協調的に1つのグローバルなインターネットが調整されており、ICANNがその利益を擁護しているからである」とThrush氏は述べている。
イタリアのRoberto Gaetano氏は満場一致でICANNの副理事長に再選された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」