10月24日のまだ早い時間、ホームズ彗星は、かろうじて望遠鏡で確認できる程度の明るさの、宇宙空間を移動する天体だった。しかし、突然増光(アウトバースト)し、ごく短期間で17等級から2.8等級にまで明るくなった。ここで言う等級とは、星の明るさを示す指標で、3等級以下なら市街地からでも肉眼で見えるとされている(星の等級は数字が小さくなるほど明るい)。この画像は、Observatoire du Cegep de Trois-RivieresのEric Allen氏が最初のアウトバーストから1日経った10月25日に、同彗星を観察していて撮影したものだ。大きさを比較するため、参考として地球から見たときの木星の画像を添えてある。この彗星には「尾」が見あたらないことにも注目してほしい。
提供:Eric Allen/Observatoire du Cegep de Trois-Rivieres