10月26日〜11月11日まで東京モーターショーが開催されている。メーカー各社はさまざまな技術を競い合い、「環境東京モーターショー」の色合いを強めている。そこで今回のテーマは「東京モーターショーと自動車に求めることに関する調査」を実施し、今後、各メーカーが注力していくであろうエコカーやコンパクトカーについてドライバーがどのように考えているか調査した。
今回の調査は10月19日〜10月22日で行い、自動車を保有している1047人の男女(20歳代19.6%、30歳代19.8%、40歳代20.2%、50歳代20.2%、60歳代以上20.3%)から回答を得た。
まず、ドライバーの内、自動車に興味がある人はどのくらいいるのだろうか。「非常にある」「ある」「どちらかといえばある」を合わせると、約8割の人が自動車に興味があることがわかった。また、全員に今年の東京モーターショーに行くか尋ねたところ、11.9%の人が行くと答えている。
東京モーターショーに先立って行なわれたフランクフルトのモーターショーではコンパクトカーとハイブリッドカーが主テーマとなっていた。東京でもその流れを引き継ぎ、コンパクトカー、エコカーが話題となっている。それでは現在、エコカーはどのくらい普及しているのだろうか。ドライバーに聞いてみたところ、ハイブリッドカーが3.7%、クリーンディーゼル車・NOxの排出量が少ないディーゼル車が0.7%いるものの、94.3%の人がエコカーに乗っていない。まだ、種類も少なく、車体価格も高くなるエコカーはまだ一般には普及していない現状が伺える。
しかし、エコカーに興味があるか尋ねたところ、「非常にある」、「ある」、「どちらかといえばある」を合わせると、約9割の人が興味があると答えている。次に自動車を買い替えるとした場合でも、半数近くの人がエコカーを購入したいと答えており、ドライバーの環境に対する意識の高さが伺える結果となった。また、エコカーを購入すると答えた人にどのようなエコカーを購入するか尋ねたところ、74.9%の人がハイブリッドカーと答えており、ハイブリッドカーへの期待の高さが伺える結果となった。
それでは、現在各メーカーが力を入れているコンパクトカーについてはどうか。
まず、現在乗っている自動車を尋ねたところ、セダン、ミニバン・1BOX、軽自動車が2割を超えおり、次いでコンパクトカーが15%と続いている。コンパクトカーについて性別年齢別に見てみると、20代ではコンパクトカーに乗っている人が最も多く約3割となっている。女性ではどの年代も軽自動車の利用が多いものの、コンパクトカーの比率は20代で最も大きくなっている。価格面での負担も少ない割に、アクティブに動けるコンパクトカーは20代の行動にマッチしていると言えるのではないか。
では、次に買い替える場合どのような自動車にするのか。すべての車種において、現在乗っている車種と同じ車種に買い換える割合が最も多く、オープンカーが一番低いものの41.7%、他の車種ではすべて5割を超えていることがわかった。異なった車種への乗り替えは少ないことが伺える結果となった。各メーカーが最近、力を入れているコンパクトカーだが、期待されるのは同じコンパクトカードライバーの再購入もしくは軽自動車からの乗り換えがほとんどのようだ。そういった意味では、現在コンパクトカーを多く利用している20代と女性への訴求がコンパクトカーの売れ行きを左右すると言っても過言ではない。
現在、開催中の東京モーターショー。発表されている自動車がいつ実用化されるのか。エコカーに対するドライバーの関心は高く、モーターショー後の各メーカーの実用化のスピードに注目が集まる。
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