News Corp.傘下のソーシャルネットワーキングサイトMySpaceとGoogleは、MySpaceがGoogleの新しいデベロッパープロジェクト「OpenSocial」に参加する予定であるとプレスリリースで明らかにした。
MySpaceは当初、OpenSocialの参加サイトとして発表されていなかったため、同サイトは検索と広告において既にGoogleと提携しているにもかかわらず、このプロジェクトには参加しないのだと思われていた。Googleの製品管理担当ディレクターであるJoe Kraus氏は米国時間10月31日、CNET News.comとのインタビューにおいて、「MySpaceが参加することになれば光栄に思う」と述べ、同サイトの参加について肯定も否定もしていなかった。
MySpaceのライバルであるFacebookは、2007年5月にデベロッパープラットフォームをリリースしてから、加入者数と好感度の両方において成長し始めている。MySpaceはこれにいくらかショックを受けたようであり、ソーシャルネットワークというよりもメディアハブの形態を目指して、ゲームやオリジナルのビデオ番組などのプロジェクトに力を入れ始めた。しかしMySpaceは10月、同社独自のデベロッパープラットフォーム戦略について検討中であることを認めた。
プレスリリースでは、OpenSocial発足における全参加企業のリストも発表された。Engage.com、Friendster、Hi5, Hyves、Imeem、LinkedIn、Ning、Oracle、Orkut、Plaxo、Salesforce.com、Six Apart(TypePad、Movable Type、LiveJournal、Voxの親会社)、Tianji、Viadeo、Xingの各企業である。著名なSix ApartやImeemなど参加企業のうちのいくつかは、これまで他ではまだ参加が確認されていなかった企業である。
しかし状況から考えると、MySpaceは、OpenSocialにおいて、他の参加企業よりもさらに重要な役割を担うのではないかと思われる。おそらく同サイトの規模が他よりもかなり大きいためだ。
リリースの中では、「米国内で最もトラフィックが多く、世界で最も人気の高いソーシャルネットワークであるMySpaceは、グローバルなソーシャルウェブにおける主導的な勢力の1つである」というGoogleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏の言葉が引用されていた。「この重要なプロジェクトにおいて協力することにより、MySpaceとの戦略的関係をさらに強化できることをうれしく思う」(Schmidt氏)
OpenSocialは、予定通り11月1日の夜に公式に発表され、その後開発者らはOpenSocialアプリケーションの開発を開始することができるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス