Secuniaのアドバイザリによると、「Symantec Mail Security for Microsoft Exchange」のバージョン4.x、5.x、6.xに、パッチの用意されていないセキュリティ脆弱性が存在するという。同社では、その深刻度を(5段階評価の中で2番目に高い)「Highly Critical」と評価している。
Secuniaは米国時間10月29日に発表したアドバイザリで、被害が企業に及ぶと、システムの遠隔操作や、サービス拒否(Denial of Service:DoS)攻撃を受ける可能性があると警告している。ここで悪用されるのは、 Symantec Mail Security for Microsoft Exchangeも存在するパーシング脆弱性で、サードパーティファイルビューアーを利用したときに悪用されるという。パッチはまだ用意されていない。
アドバイザリSA27429では「Symantec Mail Security for Exchangeに複数の脆弱性が見つかった。悪用されると、脆弱なシステムに対しDoS攻撃を仕掛けることができる。原因は特定のサードパーティファイルビューアーに存在し、攻撃者はこれを悪用して、特別なファイルを作成し、これがチェックされた時にバッファオーバーフローを発生させることができる」と述べている。
脆弱性が確認されたのは「Symantec Mail Security for Exchange version 5.0.7.373」だが、Secuniaでは、他のバージョンも脆弱性の影響を受ける可能性があるとしている。
Secuniaは現在、これに適用できるパッチはないとしている。同社では、企業に対し、メッセージコンテンツのスキャンを有効にしている場合はこれを無効にするよう推奨している。
本稿執筆時点でSymantecからコメントは得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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