Ancestry.comのPRチームから先日、口内粘膜採取用の綿棒が入った封筒が数通送られてきた。これは同社の新サービス「DNA Ancestry」の一環である。同サービスは、遺伝子マーカーを利用して、全人類の系譜のなかに顧客を位置づけようというものだ。
私は自分のDNA鑑定が政府の保管室に届き、いまだ至っていない私の犯行の密告に利用されることを想像したため、口内の上皮を送るのは急がないことにした。そのかわりに、AncestryのDNA製品バイスプレジデントを務めるBrett Folkman氏に電話をかけ、このサービスについてもっと学ぶことにした。
Folkman氏は、Ancestryが顧客のサンプルについて行うテストでは「遺伝子マーカー」を示すだけだと請け合った。個人を特定するために利用することはできず、病状もテストしていないという。しかし研究所では、 顧客がそれを保管しないようにと明らかに要請しない限りは、 採取したサンプルを保管することは確かである。
顧客は購入したテストに応じて、どの父系または母系の祖先系統に属するかを示される。しかし特定の個人との厳密な関係は得られない。存在を知らなかった従姉妹を発見することもあり得る。もちろんこれは、彼らあるいはその家族の誰かが DNAテストを受けたとことを前提とするが。Ancestryが家族の遺伝的適合を発見し、適合した人物が連絡をオープンにしている場合、Ancestryはデートテサービスのごとく、電子メールのやり取りを代行し、身元を明らかにする必要なく、最初のコミュニケーションが実現される。
DNAテストはまた、「否定」を証明するために利用することも可能だ:例えば、息子と父親に血縁関係がないことを示すことができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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