ゲノミクスと情報技術の融合により、個人のDNA情報もグーグルで検索?

文:Rafe Needleman(Webware.com) 翻訳校正:菊地千枝子2007年10月22日 06時44分

 遺伝学の先駆者であるCraig Venter氏が、Web 2.0サミットでオーガナイザーのTim O’Reilly氏とともに登場した。生物学者がWeb 2.0カンファレンスで何をしているのか?彼は情報と生物学がどのように融合しているかについて話をした(そして今も講演は続いている)。

 ちょっと面白い話がある:Venter氏は自身のDNAを研究の一環として解読している。同氏はこれに約7000万ドルの費用がかかったと推定している。今日ではある人物のDNAの配列を解析するには30万ドルしかかからない。そして10万ドルのベンチマークも視野に入ってきている。同氏によると、これは情報処理の問題なのだという。換言すると、 ムーアの法則と遺伝学には強い関連性があるというのだ。あなたのゲノム、つまり様々な病気にかかる確率、長生きする可能性、運動神経が良いかどうかなどが、標準的な医学テストで入手できるようになる日もそう遠くない。

 医学とその悪魔の双子の片割れとなっている保険業界に対する影響は大きいだろう。プライバシーの問題にもかかわらず、Venter氏はゲノミクスの透明性を支持している。つまりこれによりO’Reilly氏が言うように、「付き合っている相手のDNA情報をGoogleしたり」できるようになるのだ。怖い?確かに。しかしVenter氏はこれを「良い考えだ」と言う。 「とくに子供を作る予定なら。」(Venter氏)

 話は変わるが、どうやら「数週間から数カ月間で」研究所で完全に人工の生きたバクテリアの育成ができるようになるらしい。これが恐ろしいと思い、興味をそそられたなら、Pierre Oulette著作の小説「The Deus Machine」(Amazonのリンク)をおすすめする。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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