NBCとNews Corp.が立ち上げた新しいインターネット動画サイト「Hulu」がついに日の目を見ることになった。Huluは米国時間10月29日、約100種類のTV番組と映画を揃え、プライベートベータとなった。Huluは、数回の延期の後、当初の約束どおり10月にウェブサイト公開となった。
Huluは、TV番組、映画、動画クリップを閲覧および共有できるウェブプラットフォームだ。(「NewTeeVee」に投稿されているPDFファイルによると)プログラムのラインアップはかなり魅力的なものといえる。コンテンツを提供しているのは、FOX、NBC、E、Bravo、FX、SciFi、USA、Universalなど。個人的には、「Lost」「Adult Swim」など、私個人が気に入っている番組がないのには少しがっかりしたが、今後、他のTV局や映画会社が参加することに期待したい。
Huluでの動画共有はYou Tubeとほぼ同じような仕組みで、友人に動画を電子メールで送ったり、組み込み機能を使って自分のウェブサイトに動画を掲載したりできる。だが実際のところ、Huluの共有機能はYou Tubeの一歩先を行っており、共有する動画の再生と停止を自分で設定できる。つまり、ビデオ中ある1シーンだけ、あるいは20秒だけを共有する、といったことが可能となる。
TechCrunchによると、多くのTV局のオンライン動画サービスと同様、残念ながらHuluで閲覧できるのは、シリーズ番組の最新の5回分だけという。関係各社がHuluとどういう契約を結んでいるか不明だが、5週間経過した後に番組の各回を閲覧できないようにする理由はない。ビデオで広告を提供できる限り、ユーザー、Hulu、コンテンツプロバイダー、広告主にとって、ビデオを視聴可能にしておいた方が良いと思う。既に全編の放送が終了している番組については、ポリシーが異なるのではと思うが。
Huluは非常に有望だと思える。また、多くのコンテンツプロバイダーが近い将来この流れに加わるだろうと思う。プライベートベータであることを考えると、正規公開までに機能的な変更があるのは明らかだ。なので、将来のリリースについて、コンピュータや携帯機器向けにフォーマットされたビデオのダウンロード(広告の有無にかかわらず)が可能になることを希望リストの上位に加えておこう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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