ではそれをどうやって実現したのかというと、単純なスプレッドシートからビジネスインテリジェンスに初めて移行するユーザー向けのウィザードを加えたのです。このウィザードは、レポートを作成したりダッシュボードを加えたりするためのステップごとの手引きになっています。また、レポートの種類のカタログを用意しました。
これらの機能はクリックだけで操作できるので、あまり技術に詳しくない人たちに適しています。そして、価格は大企業向け製品よりも50%から70%低くなっています。実際、大企業向け製品が7万ポンドからなのに対して、中堅・中小中小企業向けの製品は1万4000ポンドから提供されています。
有利なのは、ビジネスインテリジェンスはこれまで選ばれた少数のためのものだったということです。これは、他の人たちのためのビジネスインテリジェンスといったものです。
彼らはレポートの作成に使っています。それ以外にも、ダッシュボードを作っています。どの製品が売れていて、売れていないのはどれか。どの地域で売れているか。どの顧客が重要か、そういうことです。彼らは過去の情報に基づく収入予測を求めています。マーケティング部門は販売キャンペーンを計画するのに使うでしょう。人事部門は、優秀な人材を惹きつけ、獲得するために使っています。または、人が辞めていく場合に、どうして辞めていくのかを分析するのに使うことができます。
2番目に大きいのが金融サービスで、最大が製造業です。製造業については、個別生産とプロセス生産の両方です。金融サービスは、小口金融と保険が主で、仲買や民間金融はそれほどではありません。3つめは議会レベルの公的部門です。
中堅・中小企業向け製品ラインの売上の約30%が欧州であり、中でも英国が飛び抜けています。欧州だけを見れば、売上の26%が英国です。英国の中堅企業市場で商品を売るパートナーは25以上あり、彼らは主にインテグレーターやソリューションプロバイダーです。代理店やリセラーは、他に150あります。
その通りです。面白いのは、われわれは世界の中堅企業市場に3万7000の顧客を持っていますが、そのうち1万7000は何らかの形のERPを持っているということです。われわれは彼らに対し、もし何らかのERPを持っているのであれば、そのデータから知見を得たいのではないかと提案しています。ビジネスインテリジェンスは論理的に言ってERPの延長線上にあるものなのです。それがSAPであろうとなかろうと。
昨年はわが社の売上の30%でした。今年は37%になるはずです。われわれのゴールは、2010年までに売上の50%にすることです。
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