HDカメラで撮影されたHDムービーを見るには、HDテレビにビデオカメラをつないで見るのが手っ取り早いわけだが、メディアに記録されたムービーデータを消さずにそのまま残しておくと、当然ながらメディアはいっぱいになってしまう。
DMX-HD1000では次々と新しいSD/SDHCカードを交換して使用していくという方法もあるが、コストの事を考えると現実的な方法とは言えない。
メディア内のムービーデータは何らかの方法でコピー、保存する必要がある訳だ。そこで必要となってくるのがPC連携である。
DMX-HD1000を同梱されたドッキングステーションに置き、USBケーブルをPCにつなぐことでマスストレージとしてPCに認識される。PCに保存されたムービーファイルは同梱ソフトの「Nero7 Essentials」で再生することができる。
また「Ulead DVD MovieWriter 5SE」で標準画質のDVDビデオを作成することも可能だ。だがこれらのユーティリテーを快適に動かすには強力なPCパワーが必要となる。必要によっては最新型PCを導入する必要も出てくるだろう。PC動作環境はこちら からチェックしよう。
そこで注目したいのが、「Xactiライブラリ」である。この「Xactiライブラリ」はDMX-HD1000を直接に外付けHDDとHDテレビに接続することでHDムービーデータを保存管理、視聴できるというものだ。
使用できる外付けHDDは、FAT32フォーマットでUSB2.0接続で自己電源供給が可能になる。HDテレビとはHDMIケーブルかD端子接続ケーブルで接続する。DMX-HD1000につないだHDDに直接ムービーデータを転送するとアルバム単位でデータ管理が行える。
保存されたアルバムはそのままHDテレビで再生が可能。PCを使用せずにムービーデータを保存再生することが可能なシステムだ。
2007年、ビデオカメラはHD対応が主流となってきている。フルHD対応機も続々発表されており、記録メディアの発展も目覚ましい。
HDDやSDHC、Blu-rayディスクなどさまざまだ。しかし撮影したハイビジョンムービーを保存再生する為の環境は、まだまだ整備されたとは言い難い。
そのなかで「Xactiライブラリ」は手軽で簡単な実用的にも優れた保存再生方法だと言えるだろう。これにより見たい画像をいつでも簡単に高画質で見る事ができるのだ。
このようにハイスペックなカメラと手軽で確実な保存再生環境を一緒に提供してくれるメーカーの姿勢にはとても好感が持てる。より手軽により簡単により美しく。これからのXactiの進化が大いに楽しみだ。
isopyの物欲度 ☆☆☆☆
フォトグラファー。雑誌、広告写真を中心に人物、商品、建築、舞台等を撮影。カメラ雑誌やウェブでは写真撮影と記事執筆を担当。人物のレポート記事では写真と文字の両面からのアプローチで内面に迫ると定評を得る。Photoshopによるレタッチの解説記事なども執筆。セミナーなどでは撮影指導も行う。近年は人と自然のつながりをテーマに作品を製作。日本各地で精力的な撮影を行う。CNET/ZDNetでは新製品デジカメ&ムービーのレビューを担当。今夏、長女誕生を機にHDビデオカメラを導入。ついにビデオ撮影&編集にも手を染める。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)