DMX-HD1000では撮像素子にDMX-HD2の約713万画素CCDに換え、新開発の約400万画素CMOSセンサーを採用している。また映像エンジンも新開発「プラチナΣエンジン」を搭載することで1920x1980i,60field/sのフルハイビジョン動画の高速処理を実現した。
単純に数字だけを見るとDMX-HD2の約713万画素CCDよりも画素数は減っていることになるが、約400万画素CMOSセンサーを選択してきたということは1080iフルHD動画を生成するのに最適な画素という選択なのであろう。
またDMX-HD1000では、動画圧縮規格に「MPEG-4 AVC/H.264」を採用することにより高画質と高圧縮を実現している。8GバイトのSDHCカードに1時間25分(Full-HDモード)の記録が可能だ。静止画画質は通常モードでは4M(2288x1712pixel)となるが、8Mモードを選ぶことで約800万画素相当(3264x2488pixel)の画像を得る事ができる。
これは約400万画素の画像に画素補完を行うことで生成されたものだ。これにより最近のデジカメとしては若干低めの約400万画素という静止画解像度をDMX-HD2並みの解像度へと引き上げることになる。ただ画素補完された画像を純然たる800万画素機の画像に比べてしまうと、どうしても解像感などに差が出てしまう。ここは約400万画素のデジカメであると割り切るほうが良いだろう。
またDMX-HD1000には「顔検出機能」が新たに搭載された。静止画撮影時に顔検出機能をONにしておけば、人物の顔を認識してピントと露出を顔に合わせてくれる。最近のデジカメの流行とも言える顔検出機能は、実際に使うととても便利な機能だ。
またDMX-HD2ではムービーのみの対応だった手ブレ補正機構がDMX-HD1000では静止画撮影にも対応となった。これは「マルチぶれキャンセラー」というもので、手ブレ、被写体ブレ、回転ブレにも対処できるという優れものだ。
技術としては光学式とも電子式とも異なる加算式というもので、三洋電機の独自技術となる。具体的にはシャッターを切って露光している瞬間に、本来なら1枚の画像であるところを、複数枚の画像に分けて収得し、それぞれの画像のズレを解析し修復合成することでブレを抑えた画像を記録するというものだ。これらユーザーにとってありがたい機能もフルHDとなったXactiにはしっかりと搭載されている。
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