GamerLibrary、ビデオゲームのレンタルネットワークを開始

文:Josh Lowensohn(Webware.com) 翻訳校正:菊地千枝子2007年10月15日 06時25分

 ゲーマーのための新しいソーシャルネットワーク「GamerLibrary」が登場した。このサイトでは、「Delicious Library」や「Shelfari」のようなアプローチをとり、ユーザーがそのゲームのコレクションを蓄積し、自慢できると同時に、メンバーが互いにゲームの交換や貸し借りをするためのリクエスト機能を付加している。その発想は、各自が小さなゲームのコレクションを携えてネットワークに参加し、他メンバーが自分のライブラリに何か気に入ったものがあれば、そのメンバーが持つゲームを貸し出させるというものだ。一体となって共有ゲームのプールを拡大する傍らで、貸し借りや購入ができるのだ。

 もちろんこのユートピア的な発想は、その取引のメカニズムに難点がある。GamerLibraryでは仲間うちをサービスの対象としており、メンバーが直接会って、交換や取引ができるようにしている。しかし他方で、同サービスが見知らぬ人同士での利用を予期しているなら、つまり交換に郵送が関与するような状況なら、難しいかもしれない。思うに利用者はそれよりはるかに不精、あるいは慎重であるため、このようなサービスを大々的に利用するには至らないだろう。「Netflix」「Blockbuster」「Gamefly」のように、料金前納で宛先も記載された封筒を利用して人気を博したDVDやゲームの郵送サービスのように、ビルトインの気軽さが伴えばまた話は違ってくるが。

GamerLibrary画面 (Credit: Extended Results Inc.)

  GamerLibraryが本当にこれらのサブスクリプションベースのメールオーダーサービスで優位に立ちたいと思うなら、ハイブリッドサービスを創り出し、借り手からは小額の料金を徴収する一方で、自分のライブラリを共有しているユーザーには、ライブラリの規模に応じて、将来のレンタルに対して割引やクレジットを提供することもできる。次にGamerLibraryでは、誰が何を欲しがっているかを整理し、中央処理装置を経由して、匿名の宛先が記入された料金前納封筒を送付するという具合だ。しかしこのシステムは、例えばゲームディスクの紛失や損失といった様々な不愉快な体験を導く可能性もある。また大量の借り手にとってはサブスクリプションサービスと比べてインセンティブがほとんどないか皆無である。

  仲間うちでゲームの交換をオーガナイズする方法を探しているなら、これは便利なソリューションだ。もっとも自分が持つタイトルをすべて入力する時間を割く用意があることを前提とするが。これはまたFacebookのキラーアプリケーションとなるかもしれない。新しいネットワークに参加するよりも、既存のソーシャルネットワークを使ったほうが交換や広告をしやすいためだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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