トランスコスモスは10月10日、RSSを活用した広告クリエイティブ生成ツール「Feed Powered」を発表した。11月より提供する予定だ。
従来のRSS広告サービスは、メディアのRSSに広告を挿入し、RSSリーダー上に表示するものだったが、今回発表したFeed Poweredは、広告主が持つコンテンツのRSSをメディアサイトの広告枠に出稿し、更新情報のリアルタイムな配信を可能にするモデルとなっている。
広告クリエイティブにはRSS購読ボタンや各種ソーシャルブックマークへの登録ボタンが付いており、企業ブログなどの購読者獲得やクチコミでの情報伝達の効果も狙う。
Feed Poweredの広告配信対象はRSSリーダーではなく、ウェブ上に存在するすべてのバナー広告枠であるため、トランスコスモスは市場規模の大きさにも期待している。課題があるとすれば、広告を閲覧したインターネットユーザーがすでにRSSリーダーを利用していなければ、RSSを購読するところまで誘導するのが難しいという点だ。
広告に表示されているRSS購読ボタンをクリックすると、各種RSSリーダーがリストで表示される。その中に利用しているRSSリーダーがあればすぐに登録可能だが、利用しているリーダーがない、またはRSSリーダーを利用していない場合は新規にRSSリーダーの利用登録を行うというステップが必要になる。
この点についてトランスコスモス アドソリューション2.0サービス部の長谷川武恒氏は、「RSSリーダーを使っていない人には、(RSSリーダーの利用促進という)新しいアプローチも可能になる」とポジティブに捉える。
広告主側のコンテンツがRSSに対応していない場合もある。そのためにトランスコスモスはFeed Poweredの開発にあたって、RSS生成サービス「RSS Suite」を提供するフィードフォースとパートナーシップを組んだ。RSS Suiteが企業コンテンツのRSS化、ソーシャルブックマークボタンの追加などを行い、そこで生成したRSSをFeed Poweredがメディアの広告枠に配信する仕組みになっている。
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