動画の可能性--3つの背景から読み解く動画ビジネス

Webマーケティングガイド2007年10月11日 13時00分
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 通勤途中にモバイル、オフィスでパソコン、帰宅途中にモバイル、家でネットサーフィン。1日のうちどのくらいの時間インターネット環境を利用しているのでしょうか?その数値を試算するだけでもぞっとしますが、考えてみると、インターネットはもはや情報を得るだけではなく、ブログで自分の日記・意見を主張したり、mixiに代表されるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に参加したり、ユーザーにとっては手段から習慣へと定着しつつあります。

 手段から習慣への変化は「新サービスが生まれ、爆発的に普及し、定着する」という流れで、このサイクルを獲得するのは簡単なようで実は至難の業だったりします。

 そんな中、急速にインターネットユーザーの習慣になったものが、動画ではないでしょうか?

 なぜ、動画か急速に普及したのか、その背景から動画を用いたビジネスの可能性を探ってみたいと思います。

  • 動画が無料で視聴できるGyaOのサービスイン
    2005年4月にサービスインしたGyaOは大いなる功績を残しました。それまでの動画サービスといえば、アダルト、有料など、特定のユーザーにしか訴求できないサービスでしたが、大人気のドラマや、昔懐かしのアニメ、アーティストのライブなどが無料の会員登録で一般ユーザーにも視聴の裾野を広げていったことは、動画閲覧が習慣化するきっかけとなったと考えられます。
  • ある日のブログに動画のPlayボタン
    知人のブログを見ていると、Flashの動画が埋め込まれている。難しいことはわからないが、Playボタンを押してみると、動画が再生される。動画を見た後、そのサイトにアクセスすると、沢山の動画が投稿されている。英語には疎いが、Playボタンは理解できる。Youtubeに初めて触れたのは、こんなきっかけでした。1人のブロガーが沢山のユーザーと接点を持っている上に、動画というコミュニケーションツールが普及していくのには、時間はかからなかったように思います。
  • 大手ポータルの動画がクローズアップ
    大手ポータルの最大のメリットは、すでにパソコンを立ち上げ、インターネットに接続した際のTOPページとして機能していることだと思います。つまり習慣として定着している点にあります。また、獲得しているコンテンツも充実したコンテンツが多く、Yahoo!動画はGyaOと肩を並べる1,000万ユニークブラウザを獲得するまで成長しています。

 こんな流れで、当たり前のように動画を楽しめる環境は整いました。

 当たり前のことですが、GyaoもYoutubeもYahoo!も、無料ではありますが、慈善事業ではありません。ユーザーが動画を無料で閲覧するためには、一部課金収益や広告収益など、いくつかの収益源の確保に迫られているのも事実です。

 動画の広告といえば、TVCMで放映されているものを、ウェブでも放映しているケースが多く見受けられます。これはこれで、ユーザーとの同一クリエイティブによる接触ポイントを増やすという意味では効果的なのかもしれません。現に、朝晩と土日意外はTVに接触できない環境にいる私のようなユーザーにとっては、なおさらでしょう。

 ただ、もう少しユーザー目線に立ってみると、動画視聴という目的のために待機しているユーザーのシチュエーションに即したクリエイティブを独自で作成することをオススメします。難しく考えることも無く、テキストテロップひとつでも挿入することにより、ユーザーの反応も違ってきます。なぜなら、動画を視聴する際に、ユーザーはパソコンと向き合っているからです。

 他にもバイラルCMやティザープロモーションに動画を用いる事例もいくつか出始めていますが、それはもう少し事例が出てからコメントさせていただきたいと思います。

松本晃宏(セプテーニ・ブロードキャスティング)

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