NECは10月9日、SNSを中核として、各種ツールと連携させてさまざまな用途に利用できる「Social Tool Mart」を、SaaS型サービスとして提供すると発表した。
SaaS型によって提供することにより、ユーザーはインターネットなどを経由してソフトウェア機能を利用できるため、ソフトウェア調達やシステム運用などにかかる経営資源を効率化できる。またオープンソースを活用しているため、さまざまなツールを連携サービスとして利用することが可能だ。
連携ツールの応用例として、10月からSNSの人的ネットワークとコンテンツ管理や作業管理を組み合わせたサービスを提供。SNS構築エンジンとしてOSSの「OpenPNE」を、ミドルウェアにはOSSのスタックであるSpikeSourceコアスタックを活用した。SNS単体のサービス利用料金は、1契約当たり月額7万円からの提供となる。
今回のサービス開始にあたり、三井不動産販売が提供するオープンオフィス形式の会員制施設「相創の場」プロジェクトに、トライアルサービスとして導入。リアルのオフィスと共に、会員間のコミュニケーションを活性化し、新規ビジネスや社会活動を創出することができる場として活用されている。
NECでは、今後さらに、サードベンダーによるツールやサービスとの連携を可能にするAPIの整備を行い、ユーザーにとってより利便性の高いサービスに拡張することを目指す。Social Tool Mart事業において、今後3年間で100社の顧客獲得を見込むとともに、年間3億円の事業規模を計画している。
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