カカクコムは10月1日、家電製品の情報および掲示板などを提供する「価格.com」を刷新した。
初めての利用者を想定したデザインに一部改善したほか、家電製品以外にも幅広い商品を対象とする検索サービスを本格導入したのが骨子。これにより、利用者層の裾野が広がると見ている。
今後は別ブランドの新サイト立ち上げによる利用者層のさらなる拡大や、ポイントサービスなどによるサイト間の連携を深めることで、3年後に月間利用者3000万人の定着を目指す。
同日より取扱商品分野を75カテゴリから21カテゴリに整理・再構築。初心者や女性の利用を意識し、商品解説や利用者の評価など分かりやすさを追求した導線およびデザインに改めた。
2006年末からテスト展開していた商品検索「ショッピングサーチ」を本格導入。色やサイズなど商品情報を自動的に抽出して整理する技術を強みとしたもので、網羅的かつ商品比較が可能な商品検索として訴求する。検索対象数は従来、30万点だったが、1030万点と大幅に拡大。今後も検索対象数を拡大し、2008年3月までには2000万点を目指す。
また、同日行った中長期経営計画発表会の席で田中実社長は「現在800万人超となるグループサイト合計の月間利用者数を、1年後に2000万人、3年後に3000万人に拡大するのが絶対条件」と明言した。
具体的には今後1年で、「人材」「医療」「福祉」「イベント」など検討領域から1〜2サイトを新設する。グループ間のサイト連携を深めるポータルサイトを設けることに加え、統合IDによるグループサイト利用者の行き来を促す基盤を整える。
さらに、ポイント制度や決済サービスを導入するほか、各種利用者データから利用者ごとに推奨商品を表示する機能なども順次、導入していく方針。メーカーに対し、商品情報が掲載できる広告商品の販売を強化する一方、サイト内で収集するマーケティングデータの販売も積極展開する。
子会社のフォートラベルがヤフーと資本業務提携した動きについては、「今後も(カカクコムグループとして)ポータルを含む国内メディアとの連携を検討していく」(田中氏)とした。
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