カカクコムは7月23日、複数の通販サイトを対象とした商品検索サービスを強化した。日本語解析技術を活用することで、サイズや色などサイトごとに表記が異なる商品の属性情報を整理。いわゆる「表記ゆれ」で望んだ検索結果が出づらい問題に対応するサービスとして提案する。
まずは家具など一部カテゴリからサービスを開始。検索結果の精度向上という切り口の一方、順次、カテゴリの拡大で検索対象数も増やし、商品検索サービスで先行するヤフーを追撃する。
商品検索サービス「ショッピングサーチ」の一部に実装したのは「属性抽出エンジン」。大学発ベンチャーのGSSM筑波と共同開発した。
複数の通販サイトにある商品説明文からサイズなどの属性情報を自動抽出し、これら属性データを各商品にひもづく属性データとして整理・蓄積。利用者は従来のキーワード検索のほか、属性情報での検索が可能になるという。
例えば、「幅」と「W」など異なるサイズ表記の商品同士であっても、任意の表記によるサイズ入力でこれらを一括検索できる。
また、新語抽出技術を応用した辞書ファイルにより、新商品や新たな属性情報にもすばやく対応できるとしている。
8月をメドに化粧品・健康食品などのカテゴリを検索対象に加え、効能や配合成分から商品を検索するなど商材に合わせた新たな検索軸を増やしていく方針。「年内に800万件強ある現在の検索対象以外にもサービスを広げ、2007年度中に検索対象商品数2000万件を目指す」(取締役最高技術責任者の安田幹広氏)。
商品検索サービスはヤフーの「商品検索」(検索対象商品数は約3600万件)とコマースリンクの「ショッピングサーチ・アラジン」(同1500万件強)が大手。カカクコムは利用者の支持が高い「パソコン関連」「家電」等以外の商品ジャンルに対する一強化策として、2006年9月から商品検索サービスを導入している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力