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今後50年間の宇宙探査--科学者らが議論 - (page 2)

文:Stefanie Olsen(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年09月21日 14時45分
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 Stone氏は、宇宙における未知の分野として、物質、知識、技術(宇宙を旅行するための能力の開発)、人間、応用の5つを挙げた。「われわれは過去50年間に、これらの未開拓分野の調査、研究において驚異的な前進を遂げた」とStone氏は語る。また同氏は、それらの分野の研究によって導かれた宇宙に関する新たな視点の例をいくつか挙げた。例えば、科学者らは、土星探査機カッシーニのミッションを通じて地表から吹き上がるプルームの様子を見て、「一体このエネルギーはどこから来るのか」との疑問を抱いた、とStone氏は語った。

 また別の例では、2004年に火星に着陸した火星探査機を使ったミッションでクレーターの岩盤を調べたところ、かつて火星に大量の水が存在したことを示す調査結果が出た。「地球では、水のある場所には必ず生命体が存在する」(Stone氏)

 JPLのPlanetary Flight Systems Directorate(惑星飛行システム理事会)の主任エンジニアであり、SF作家でもあるGentry Lee氏は、宇宙工学技術者という同氏の職業が過去50年間に遂げた変化は、同氏の幼少期にそのような職業が存在しなかったことを考えると、大変劇的だったと語った。

 Lee氏は、最大の変化の1つの原因としてコンピュータを挙げた。例えば、初期の宇宙計画では、シミュレーションはすべてハードウェアを使って行われた。しかし、現在は飛行シミュレーションの99%はソフトウェアを使って行われるという。一例として、1976年の探査機バイキングを使った火星探査ミッションでは、探査チームはメインフレームコンピュータを使い、一晩かけて火星への突入と着陸のシミュレーションを行っていたのだろう。しかし、現在は「私のデスクトップを使えば10分でできてしまう」とLee氏は語る。同氏は、過去12年間、バイキングプロジェクトの研究を行ってきた。

 「たしかにコンピュータは素晴らしいツールではあったが、弱点もある」とLee氏は指摘する。「コンピュータプログラムのユーザーは、そのプログラムの開発に関わっていない場合が多い。そのため、われわれエンジニアは、コンピュータやプロセスはわれわれを導く道具であり、エンジニアリングの内容そのものではないということを忘れてはならない」

 現在と50年前の唯一の共通点は人的要因だとLee氏は語る。「適切なプロセス、ツール、コンピュータを用意するだけでは不十分だ。それらを束ね、リスクを軽減できる適切な人材を用意しなければならない」(Lee氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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