「TimeBridge」のアイディアについて2006年に好意的な記事を書いた。これはスケジューリングの煩わしさを緩和するためのサービスである。オーガナイザーがミーティングのために提案するいくつかの時間帯を電子メールで送信すると、出席者全員の希望する時間帯が一致するまで、出席者の返信がコーディネートされ続ける。意見が一致すれば時間帯は確定され、仮押さえされていた時間帯が解除される。
このサービスが(ようやく)今ではパブリックベータ版となったため、私はこれをミーティングのスケジューリングに使ってみた。その結論は、素晴らしい仕事をするということだ。
TimeBridgeで最も気に入った点は、「Outlook」と統合することだ。このアドオンをインストールすると、実に便利な「Reply with TimeBridge(TimeBridgeを使って返信)」というオプションがOutlookに追加される。誰かがミーティングに関する電子メールを送付してくれば、このオプションを使って、その会話をTimeBridgeシステムに移行することができる。受信者は、ウェブページのリンクを提供され、そこから提案されたミーティングの時間帯を簡単に選択することができる。あるいは、新しいミーティングについて会話を始めるなら、TimeBridgeでは最近利用したOutlookの電子メールの受信者を読み込むため、受信者の入力がとても簡単だ。いずれの場合でもTimeBridgeはOutlookのカレンダーとシンクして、空いている時間帯を示してくれるため、ミーティングの時間帯選びが楽である。
パーティーのプラニングをする「MyPunchBowl(レビュー)」と同様、受信者は複数の時間帯を選び、どれが「最適」であるかを記すことができる。本製品は「Google Calendar」ともシンクする。
もし頻繁に会う人々がいるなら、自分の全体的な予定をそのような人々と共有することもできる。これにより彼らは自分が空いているミーティングの時間帯を提案することができるようになる。このシステムでは自分のアポが入った時間帯が示されるだけであり、場所や相手までは明らかにされない。
TimeBridgeに対する小さな不満はこれだ:第1にOutlook内で、デフォルトブラウザが「Firefox」に設定されていても、その機能を作動させるために「Internet Explorer」の画面が立ち上がることだ。第2に、交渉中の段階では、仮の会合スポットとして1カ所しか指定することができない。これは話をややこしくしなくて済むのだが、ユーザーがスケジューリングに椅子取りゲーム的なアプローチが必要だと感じるような場合もある。少なくともオプションはほしいところだ。
TimeBridgeはいつまでも無償バージョンであり続けると、最高経営責任者(CEO)のYori Nelken氏は私に語った。プレミアムバージョンには他の機能が追加される予定だ。これに対し競合サービスの「iPolipo(レビュー)」では、無料トライアル期間が30日間に限られている。またアクセスするためにPayPalの認証またはクレジットカード番号を引き渡す必要がある。これはおかしな話だ。TimeBridgeをためしてみよう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス