私はスケジューリングが苦手である。社外の人々が関わるととくにそうだ。電子メールの往来や電話はたまらない。この煩わしさから逃れるために色んな手立てを熱心に試したが、どれも私の要求を満たすことがなく、昨年記事にしたスケジューリングの「渇望の品」ともいえる「TimeBridge」以来、これを待ち続けてきた。
TimeBridgeは相変わらず闇に覆われたプライベートベータ版なのだが、もうひとつスケジューリングの助っ人である「 iPolipo」が登場した。
iPolipoは「Outlook」と統合する。これは利用者のカレンダーとシンクロすることで、利用者の空いている時間を把握し、今後設定する会議のために留保された空き時間帯を割り当てることができる。(有難いことに、このアプリケーションは、単純に空いているスロットがあれば会議のリクエストに応じることができるとは見なさない。)利用者が誰かと会いたければ、利用者はその相手にiPolipoプラグイン経由で招待状を送信する。するとその相手は、利用者が新しい会議用に「空いている」とマークした、そして他の誰かがまだ確保していない時間帯を示すページへのリンクにアクセスすることができる。
異なるグループを設定して、各々に異なる時間帯を割り当てることもできる。この割当時間帯は重複させることもできる。例えば、あなたが教授だったとしよう。あなたは他の教員との会議のために毎週水曜日の午後1時から2時までが空いているとセットする一方で、学生用には、午後1時から4時までが空いているとセットすることができる。あなたは会議のリクエストを送るときに、受信者がどちらのグループに属するかを選定する。あるいは自分のカレンダーに継続的なアクセスを認めるよう相手を招待すれば、相手からあなたに向けて会議をリクエストすることもできる。相手はあなたが属すると指定したグループで利用可能とされた時間帯だけを見ていることになる。そして誰かがスポットをリクエストし、あなたがそれをコンファームすれば、誰もその時間帯に入ることはできなくなる。
私はこのサービスを、2人以上との会議設定には試していない。
私はiPolipoのやっていることが非常に好きだ。しかし私が今試しているバージョンはあまりお勧めしない。誰かを招待するためには、利用者は相手の電子メールアドレスをフルに入力する必要がある。これは電子メールのプラグインのなかで煩わしいステップである。他にも使い勝手の点でマイナーな問題がある。しかし新しいバージョンが米国時間7月30日に公開される予定であると、同社の最高経営責任者であるHari Shetty氏が私に宣伝していた。新バージョンでは利用者がiPolipoの会議招待状を、通常のOutlookで作成する電子メールに簡単に添付できるようになる。そして他にも有難いことにユーザーインタフェースの向上や新機能が加わる。たしかに待つ価値があるようだ。
しかし、このサービスには料金がかかることを覚悟しよう。iPolipoの料金は、30日間のトライアルが終わった後は年間99ドルからとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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