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技術者の枠にとらわれないオプト流の事業開発現場 - (page 2)

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 佐藤氏の携わる新規プラットフォーム事業は、協力会社や開発会社の社員も含め、全体で30人ほどのプロジェクト。佐藤氏はプロジェクト全体の調整役として、社内、および協力会社とのミーティングでまとまった企画を技術的に実現可能な範囲に落とし込み、開発会社へ発注する役割を担っている。工程管理能力が問われるのと同時に、技術、マーケティングに関する広範な知識も求められるため、豊富なエンジニア経験を持つ佐藤氏でも、やはり苦労はあるという。

 要件定義の際に必要となるマーケティング用語の習得については、同社の人材育成・キャリアデザイン支援システム「オプトアカデミー」を活用しているそうだ。

 「前職がISPだったので、ネットワーク関連については専門エンジニアと同レベルの知識を持っていると思いますが、アプリケーション開発に関してはまだまだ未熟ですから、開発会社・協力会社とのやりとりの中で学ばせてもらっています。『知らない』では済まされないので、家でも隠れて勉強していますよ(笑)」

技術者と運営者の意図を翻訳する

 また、そうしたテクニカルな部分以上に、佐藤氏がエンジニアからプロジェクトマネージャーになって最も強く感じるようになったことは、協力会社や営業部からの要求を、的確に技術に“翻訳”し、相手に伝えることの難しさだという。さらに、新しい技術を使って挑戦したい“技術者としての自分”と、サービス化の保証を考え、保守的にプロジェクトを遂行しなければならない“企画・運営者としての自分”、そんな両者が、常に葛藤している状態だ。

佐藤氏「権限が多く、技術者としての幅が広がった。認めてもらえる部分も多い」と佐藤氏

 「でも、そういう葛藤や苦労があるからこそ、自分の管理している工程がスケジュール通りに進み、思い通りにプロジェクト全体が進行していくのを確認できると、本当に嬉しいんです。その意味で、前職では得られなかった喜びを日々実感していますね」

 同社プロダクト開発部、および事業戦略本部の平均年齢は29〜30歳。社全体の平均年齢と比べると若干高く、経験豊富なエンジニアが揃っている。同社の技術部の現状について、事業戦略本部の羽根井豊副部長は次のように解説する。

 「マンパワーの面では、例えば昨年の今頃『アドプラン』に関わっていた人数は4名でしたが、現在は12名と3倍になっています。ただ、経験者採用が多いので、会社の規模が大きくなってもスピード感は損なわれず、むしろ以前より増している印象です」

 技術者同士はもとより、営業などの各部署との交流も活発だが、その理由としては、500名以上の全社員がワンフロアで活動しているという物理的な側面以上に「エンドユーザーの喜びを実現する」というゴールを全社員が共有しているという心理的な側面が大きい、と羽根井氏は分析する。

 「社員数がどんどん増えている最中ですから、決まりきったことは何もなく、お互いの考えをぶつけ、探り合いながら事業を作り上げている感じです。それこそが、社員の一体感を生んでいる要因でしょう」(羽根井氏)

 今後同社が求める技術者像は、まさに佐藤氏のような、技術部とクライアント・営業部の架け橋となり、プロジェクトを管理できる“翻訳者”的なサブリーダー。開発だけでなく、一つ上のレイヤーで事業全体を見通せる“喋れる技術者”こそが、今後も同社の成長を担っていく。

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