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3〜5歳の2人に1人はネットを利用--ネットユーザーの低年齢化にあわせた新サービスも - (page 2)

佐々木 朋美2007年08月27日 14時52分
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 インターネットを使う場所としては、幼児も小学生も99%以上が家庭と答えている。その他の回答を見ても、ほとんど親などの監視下におくことのできる場所での利用率が高い。遊びや学習の手段として、大人が子どものインターネット利用を容認しているということなのだろう。


インターネットの利用場所(単位:%、出典:NIDA)

 ネットユーザーの低年齢化が進む現状に合わせたサービスが「Yahoo! KOREA」内の子どもサイト「Yahoo!クロギ」(韓国語で“ヤフーっ子”といったような意味)の中に、新しく設けられた幼児コーナーだ。

 満1〜5歳の幼児を対象としたこのコーナーでは、「人気童謡100選」「Flash童話」、童謡に合わせて簡単にブラインドタッチを習得できるゲーム「打字王」など、幼児が遊びながら学習できるコンテンツで構成される。同時に保護者用のコーナーもあり、幼児ブログの人気RSSフィードや幼児用イベント情報の紹介のほか、Yahoo!クロギを子どもと一緒に楽しむガイドなども提供される。

 既存の子どもポータルといえば大抵、小学生を主な対象としたものが多かったのだが、Yahoo!クロギの場合はここからより対象年齢を下げ、かつ子どもを持つ親のためのサービスも充実させているのが特徴だ。幼児の半分以上がインターネットを使う時代。保護者たちもウェブサイトの教育上の安全性には敏感になっているのだ。

 それは逆に言えば、子どもポータルから一歩外に出れば、子供たちは有害あるいは不法な情報に接し、場合によっては自らも有害コンテンツを作り出せる機会が氾濫している現実を表してもいる。

 最近、子どものインターネット利用について考えさせられた出来事があった。「体罰カフェ」事件だ。2007年2月、体罰カフェと名乗る同好会サービス掲示板が、警察によって摘発された。裸の女性が鞭で打たれるといった、過激な写真や動画、文章などが氾濫していた体罰カフェの運営者はなんと小学生だったという。また同カフェの数百人以上に上る会員もまた、ほとんどが小学生で構成されており社会に衝撃を与えた。

 どんなに保護者が気をつけても、インターネットを利用し続ければ要領を覚えて、親が望まない情報に接することもあるものだ。だからこそ有害情報に出会った時の対処法や、予防のノウハウなど、インターネット関連の初期教育が必要となってくる。

 韓国政府の情報通信部は、小学生用に「きれいな情報世界」、幼稚園の教員用には「正しいインターネット最初の一歩」という教科書を、それぞれ配布し子どもたちを指導するよう命じている。これによりインターネット上で守るべきエチケットから個人情報の保護方法、有害情報やスパムメールへの対応、著作権保護にいたるまで、幅広い項目について学ぶことが可能となっている。

 韓国の保護者の関心事は既に「子どもにインターネットを使わせるかどうか」という次元を超え「子どもがインターネットを正しく利用する方法」という部分に向いている。これと同様、ブロードバンドやPCが家庭や学校に普及している日本でも、低年齢化するネットユーザーに対する対応を無視できない段階に来ているといえる。

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