改良版Rhapsodyに関しては、料金や資金調達方法など、実際にはその詳細がごく一部しか明らかになっていないが、幹部らは、9月9日にネバダ州ラスベガスから中継される「MTV Video Music Awards」のなかでRhapsodyのプロモーションが初登場することを示唆した。
Rhapsody Americaの特性を決める上できわめて重大なこととして、3社すべての幹部がVerizonとの提携を強調した。Toffler氏は、「われわれのユーザーは、どこにいても楽曲にアクセスしたいとの要望を明確にしている」と語っている。そしてGlaser氏は、V Castによる無線ダウンロードは、Realが掲げる「どこでもジュークボックス」実現の目標を具現化するものだ、と加えた。同氏によると、これは1995年に初めて「RealPlayer」を投入したとき以来の同社の目標だったという。
さらに重要なこととして、これはAppleのiTunesストア追撃に向けた武器にもなり得る。iTunesは、デジタル音楽販売分野における議論の余地のないリーダーだがモバイルダウンロード機能を用意していない。Verizonのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者(CMO)、John Stratton氏は電話会議の聴衆に対し、V Cast携帯電話が4Gバイトのストレージをサポートし、年末までには8Gバイトをサポートする説明を繰り返した。「Apple iPhone」のストレージ容量への対抗をにおわせたものだ。
Rhapsody America設立は、iTunes対抗に向けて次々に新戦略を投入する楽曲業界のトレンドのなかで最も新しい動きだ。最近では、Universal Music GroupがAppleのミュージックストアとは契約を更新せず、iTunes以外のサービスに提供する一部楽曲にはデジタル著作権管理の保護を付けないことを発表した。そのサービスにはRhapsodyも含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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