旅行サイトを運営するTripAdvisorが「Facebook」向けアプリケーション「Where I've Been」を300万ドルで買収したというニュースは、事実ではなかったようだ。このニュースは元々、米国時間8月16日夜に「Inside Facebook」が報じたものだった。
TripAdvisor関係者から寄せられた声明にはこう書かれている。「これは事実ではない。それ以外にコメントすることはない」
確かに、TripAdvisorはそれ以上何も語っていない。だが、この声明のニュアンスを深読みすれば、買収のうわさ自体が事実でないとも取れるし、賠償額や、その他の細かい条件のいくつかが正しくないという意味にも取れる。しかし、この声明を一応は額面通りに受け取り、買収のうわさ自体が嘘だったと考えることにしようと思う。
(8月17日太平洋夏時間午後1時53分更新)Where I've Beenを開発したCraig Ulliott氏は、TripAdvisorがUlliott氏の同アプリケーションを買い取っていないことを認めた。Ulliott氏は声明を出し、状況を次のように説明した。「われわれが事業を売却したといううわさが市場に流れていたが、どれも事実ではない。Where I've Beenの活発なユーザーコミュニティ、現在の成長率、(Facebookのプロファイルに)訪問した地域を重ねて表示する魅力に加え、将来の開発計画も評価され、われわれはこれまで潜在的パートナーおよび買収先と戦略的な論議を重ねてきたが、いかなる契約にも合意していない。われわれは現在、Where I've Beenが持続可能で高収益の独立事業に発展するよう注力している」
だがUlliott氏は、買収の可能性がまったくないわけではないと付け加えた。「われわれは、ユーザーベースのために製品の価値と有用性を最大化するあらゆる方法を探っている。数週間後から数か月後には、内部の開発作業や戦略的なビジネス提携を通じて、製品に新機能や改良を盛り込み、それらを発表できると見込んでいる」と、Ulliott氏は説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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