F904i、サイズは108×50×22mm、重さは約138g。これまでのヨコモーション端末に比べると、厚みこそ2mmのサイズダウンをしているものの、長さはそれまでの102mmから108mmまで拡大され、重量は7〜8g増加している。この増加の理由はディスプレイが大きくなり、サイクロイドの構造が採り入れられたことにつながると理解できる。
端末を閉じた状態では、金属質のボディにぽっかりと四角い穴が空いているところに目がいく。ここには手ぶれ補正と超速画像処理エンジンMilbeautを組み合わせた約320万画素のオートフォーカス付きカメラが備わっている。カメラがディスプレイの真裏にあることで、縦でも横でも画角をあわせやすい。そこから目を落とすとサブ液晶がある以外に前面には装飾がなく、とてもシンプルだ。
右側面には左からスライドカバー付きのイヤホンマイク端子、ページ送りの対のボタン、ミュージックボタン、ステレオスピーカー(右)が並ぶ。左側面には左からステレオスピーカー(左)とプッシュトークボタン、microSDスロットがある。端末の先端には赤外線ポートが(この位置が使いやすい)、ヒンジ側にはワンセグ受信用のアンテナがそれぞれ配置されている構成だ。
富士通製端末のトレードマークだった指紋認証は端末の裏側に回り、端末をグリップしたまま人差し指で認証をできる。このさりげなさもよく考えられている。もう1つのさりげない生活機能、FeliCa読み取り部も背面にマークしてある。
端末を開くと、F904iから新たに採用された3.1インチ 240×432ピクセルのISP液晶が顔を覗かせる。ワイド画角の大きな液晶を眺めていると、ヨコモーションがワイドディスプレイでなかった今までが不自然に感じるほどにフィットしている。自分撮り用のインカメラは11万画素CMOS、ディスプレイ真下のヒンジの近い位置にあり、ディスプレイが回転してもカメラの位置は変わらない。
全体を通じて基本的なケータイのレイアウトを崩しておらず、むしろ配置の関係などで、僕の手にはとてもなじむ印象だった。またボタンやカメラなどのレイアウトは使いやすいと感じた。GPSやおサイフケータイ、うたホーダイ、海外ローミングといった機能をきちんと搭載している。ここにいわゆる「全部入り」を実現している点で、この端末のパッケージの上手さを感じることができる。
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