日立製作所(古川一夫執行役社長)は8月6日、持ち運びが可能で、360度ど こからでも見える立体映像ディスプレイ技術を開発したと発表した。
構造は、液晶ディスプレイの画面上に多角錐形の鏡を逆さまに置いたもの。 複数方向から撮影した被写体の映像を、一枚の画像に合成して液晶ディスプレ イに表示し、その映像を多角錐形の鏡を通して見ると、まるで目の前に物体が あるような立体映像を見ることができる。
同技術を用いることで、顧客先で商品デザインを立体映像で紹介することが できるほか、学校の授業の一環として、博物館や美術館などの展示物を立体映 像で観賞することも可能。すでに日立が開発済みの撮影システムと併用するこ とで、収集品を立体映像でデータベース化できるようになる。
今回、12型の液晶ディスプレイを用いて、12方向からの映像を映し出せる装 置を試作したところ、映像の表示サイズ幅2×高さ4cmで、360度回り込んで立 体映像を見ることができたという。ディスプレイ装置のサイズは幅20×奥行き 20cm×高さ10cm、重さ約1kgで、持ち運んで利用することが可能。
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