このほか「おすすめサービス」のネット情報がポップアップ表示される「ぷちまど」機能や、テレビ欄スタイルも選べるEPG、ウイザード形式の簡単ダビングなど、多くの部分に親切機能が採用されている。
「番組ナビ」の番組キーワード検索では、人名検索のほか「グルメ」「スポーツ」などのテーマが選べるようになった。各テーマのキーワードは番組情報から自動的に抽出される。このテーマ検索では、「天気予報」「新番組」といったありがちなキーワードは拾わずに、例えば「エンタメ」だと「声優」「脚本」「原作」などのスタッフ名、旅だと変わった地名というように、未知の変わった言葉を含めるようにプログラムされている。
「この言葉は何?」という興味で検索したら意外に面白そうな番組を見つけた、というように自分の発想にない番組と出合える仕組みだ。
このように表層は簡単だが、奥に入ると東芝レコーダー本来の凝った録画・編集機能も健在だ。「番組ナビ」で確実に検索&予約し、ベテランなら、見るナビ機能も兼ね備えた「編集ナビ」を中心に使いこなせる。フレーム精度の高度な編集や、プレイリストを含むダビングが可能だ。
前面のUSB端子にPC用USBキーボードをつなげば、文字入力だけでなく、ほとんどのGUIを操作できる点もPC系のベテランユーザーに重宝するだろう。ほぼすべてのキーに機能が割り振られているため、使い始めは難しく思えるが、配置を覚えれば、PC感覚で操作が可能だ。有線なので操作信号の取りこぼしが無く、確実に操作できる点も快適だ。
本機は「RD間i.LINKダビングHD」機能を採用し、従来のVARDIAとRDシリーズから本機へi.LINKムーブが可能だ。指定されたRDモデル以外は非対応とされているが、手順さえ合えば対応機以外でもi.LINKムーブ可能なケースもあるだろう。メーカー非保証になるが、アイ・オーデータ機器の「Rec-POT HVR-HD400R」からのi.LINKムーブが確認できた。
なお、本機のi.LINK端子は、DVカメラのムービー取り込みにも対応するが、HDVには非対応となっている。
さらに、従来機と同じく「スカパー!連動」機能を搭載するほか、イーサネット経由による「ネットdeダビング」も可能だ。「ネットdeダビング」機能については、ダビング速度の高速化を図るアップデートが行われる予定だ。また、DLNA(DTCP-IP)対応の「ネットdeサーバーHD」を採用し、本機でTS録画したデジタル放送番組を家庭内ネットに配信し、同社の液晶テレビ「REGZA Z2000シリーズ」で視聴できる。
HD DVDビデオの再生では、サウンドはRD-A1ほどの厚みとレンジ感は感じられないが、映像は、HDMIの1080p出力に対応し、MPEG-4 AVCやVC-1映像の実力を実感できる階調性とディティール感に溢れたシーンを堪能できた。
本機はRD-A1と同じアンカーベイテクノロジーズ社製のスケーラーLSIを採用しているため、DVDのアップコンバート映像も解像感が高く安定している。RDシリーズはLAN接続率が高いと思われるので、HD DVDビデオのアドバンス機能(ネットなどを利用した対話機能)の利用率も高くなるだろう。
というように、本機の機能ではHD DVD対応もポイントだが、それ以上に”最新性能のRD”としての完成度の高さが一番の魅力といえるだろう。
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