本機のGUIはビギナーに親切で、使い込めば奥が深い操作性を実現している。このGUIは、従来のVARDIAシリーズ「RD-S600」、「RD-S300」で採用されたもので、RD伝統の凝った操作性と、エントリーモデル「カンタロウ」などの親切操作画面を合体させたものだ。
従来のGUIを受け継いでいるとはいえ、システムそのものはHD DVD対応の「VARDIAエンジン」に一新されている。このため、GUIの操作で大切な要素になるレスポンスと表示速度は大幅に向上している。
起動は約85秒(HD DVD挿入時)と従来機並みだが、いったん起動すれば、今までより快適に操作できる。EPGの1日分のスクロールが約30秒と、従来のVARDIAより1.5倍以上高速化された。また、従来機では遅くて使いにくかった予約一覧画面のスクロールや、録画予約時の画面切り替えも2倍程度早くなるなど、快適さを体感できる。
本機は、デジタル3波チューナー2基と、地上アナログチューナー1基を搭載し、デジタル×デジタル、デジタル×アナログのW録が可能だ。クリップ映像ダウンロード時とダビング時、i.LINKムーブ時には、各ナビなどの機能は使えないが、W録時の制限は大幅に緩和されている。以前のVARDIAシリーズでは、W録時の制限が多かったので、これは当然の改良ともいえるだろう。
本機のGUIのうち、簡単機能の部分は比較的新しいGUIで、その親切さが印象的だ。ビギナーにとって最初の関門である初期設定は、ウィザード形式の「初めての設定」で簡単設定ができる。設定を終えて起動すればシンプルな「スタートメニュー」が自動表示されて操作を選べる仕組みだ。
特に便利に思えたのが、テレビ放送を見ながらEPG予約や再生などができる「見ながら選択」だ。本機能は簡易な再生リストとEPG機能を備えていて、一般的な操作なら「番組ナビ」や「予約ナビ」に入らなくても、テレビを見ながら、このGUIだけで十分にこなせる。
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