アップルのiPhoneやNokiaの「WidSets」など、携帯電話でもウィジェットと呼ばれるアプリケーションを利用できるようにする動きが進んでいる。日本国内で販売されている端末はJavaScriptに対応していないものがほとんどのため、既存のウィジェットを利用することが難しい。そこで、別の方法でこの壁に立ち向かう動きが出てきた。
jig.jpは8月6日、ウィジェットを動かせるNTTドコモ向けのiアプリ「jigデスクトップ」の提供を開始した。iアプリを待ち受けに設定することで、ディスプレイ上にメーラーなどを自由に配置できる。
ウィジェットはjiglet DXと呼ぶアプレットで制作されており、ユーザーは好きなjiglet DXをダウンロードして、画面上の好きな位置に配置できる。サービス開始当初はメーラーのほか、スケジューラや時計など25種類のウィジェットが用意されている。ユーザーはjigデスクトップとjiglet DXの両方をダウンロードする必要がある。
jigデスクトップはiアプリDXと呼ばれる、端末の電話帳や位置情報などと連動するアプリだ。このため、いくつかのjiglet DXは端末と連動した機能を実現している。例えばメーラー「jigメーラーDX」では端末の電話帳から相手のメールアドレスを読み込むことができ、スケジューラの「jigスケジューラDX」では設定した予定の直前に端末のバイブ機能を使って予定の開始時刻を知らせるという。
また、jiglet DXをダウンロードできるサイト「jigデスクトップ」(http://desktop.jig.jp)も同日公開された。jig.jpにとっては初のドコモ公式サイトとなる。
現在のところ、jiglet DXの仕様は公開されておらず、他社のウィジェットのようにユーザーが自由に作ることはできない。これは、iアプリDXを配布できるのがドコモに認定された公式サイトのみとなっているためだ。ドコモはウイルスなど端末に影響を与えるソフトが配布されるのを防ぐために、このような措置を取っている。
利用料金は利用するjiglet DXによって異なる。ポイント制を採用しており、メーラーなら月額150ポイント、電波時計なら10ポイントといった具合だ。料金コースは月額無料の20ポイントコースから、同630円の600ポイントコースまで4種類ある。
対応端末はドコモのFOMA900iシリーズ以上、703iシリーズ以上、F702iDだ。
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