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U10本体だけでも楽しめるが、オプションのクレードルを使うとふだんの収納でも収まりがよく、枕元にも置きたくなることだろう。ただ、残念なのは、クレードルを使った状態でFMラジオが聴けないという点だ。単体では、アラームで鳴らす音をFMラジオに設定することができるが、クレードルを使うとアラーム音に自動的に変わってしまう。また、小さいスピーカーで、背面に付いているため、音は期待しすぎるとがっくりしてしまうかもしれない。
とはいえ、クレードルにはリモコンも付いてくる。いちいち画面に触れることなく横になりながら操作できるのは、なかなか快適だ。また、タイマーもセットできるので、音楽を聴きながら1時間後に電源オフにする、朝7時にお気に入りの音楽で目覚める、といった設定も可能なのだ。
アイリバー製品には、楽曲管理ソフト「iriver plus 2」が付いている。曲(MP3/WMA/OGG)や画像(JPEG)を転送するには、このソフトウェアを使用するほか、USBで本体と接続するとストレージドライブとしても認識され、これらのファイルをダイレクトに転送することもできる──はずなのだが、どちらも今回のU10では上手くいかなかった(同社の「T10」で同じ楽曲ファイルを転送できた)。もちろん、ファイルは転送できているのだが、U10側がそれらのファイルを認識しないのである。曲もリストに表示されず、画像も表示されない。今度は、同じファイルを「iriver plus 2」経由で転送してみたところうまく表示できた。
なお、「iriver plus 2」は動画やFlash、テキストファイルの転送には現在のところ対応していない。これらのファイルを転送するには、直接USBにつないでファイルをダイレクトに転送するしかない。現在のところFlash Lite対応のコンテンツは携帯電話向けが多く、U10で使えるコンテンツを探すのは容易ではない。
ここでは、テキストファイルを転送してみたところ、認識はしてくれたのだが、文字化けてしまった。しばらく悩んだのだが、サンプルで入っていたテキストファイルを見てみると文字コードがUnicodeとなっていた。さっそくエディタで表示できなかったテキストファイルをUnicodeで保存し直してみると、無事解決できた。
これらの件について、広報に確認してみたところ、「発売前なので、まだなんとも言えない。発売と同時にファームアップデートで解決できる部分もあるかもしれない」とのコメントだった。
現時点では、ファイルの転送に関してあまり使い勝手のいいものとは言えなかったが、本体そのもの使い勝手は良く、機能も充実しているだけにもったいないと感じた。このデザインに惹かれて検討している人も多くいることだろう。ファームアップデートでの対応を得意とするアイリバーのこと。今後に期待したいところだ。
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