単3電池1本で53時間のロング再生が可能という。実際、かなりの低電圧でも動作しており、デジカメなどで使用済みになった電池でも数時間の再生が可能なほどだった。
イコライザーはユーザー設定とSRSを含めて12種類を装備している。好みや音楽のジャンルに応じて細かい設定が可能だが、ノーマルでも低音が結構強く、各楽器のパートがはっきりしているので雑音が多い屋外での使用でも聞き取りやすい。ヘッドホン出力も左右15mWと十分な音量を確保している。また、さまざまな音楽ファイル形式(MP3、WMA、ASF、OGG)の再生に対応している点も便利だ。
マスストレージとして使用すれば、ドラッグアンドドロップのみでファイルの転送ができる。すでにMP3、WMA、ASF、OGGのいずれかのファイル形式で音楽を保存している場合にはパソコン側のソフトは特に必要ないが、FMラジオ局の設定をするのにはiliverミュージックマネージャーを使うのが便利だ。ただし、T-10を接続しておかないとiriverミュージックマネージャーの操作はできないので注意が必要だ。
iriverミュージックマネージャーは、エクスプローラーライクのソフトウェアで、左側にPCのファイルをツリー表示し、右側にT-10のファイルをツリー表示する。PCの操作が初めて、という人でなければ、特に説明書がなくても使えるだろう。
CDからの録音(取り込み)に関して、「iriverミュージックマネージャー」でのエンコードはOGG形式のみである。最近は、OGG形式を再生できるプレーヤーもかなりあるので、これから音楽データを作成する人はそれほど神経質になることもないが、MP3形式に比べて変換速度が遅いのは少々難点だ。
MP3ではCDのリッピング速度よりもエンコード速度の方が早いが、OGGではCDのリッピング速度よりエンコード速度が遅いのである。なお、iriverのホームページではWMA形式のエンコードにはWindows Media Player、MP3形式のエンコードにはiTunesを推奨しており、操作の方法も記載されているのでパソコン側のソフトは目的や好みに応じて使い分けるのがよいだろう。
単3電池1本で53時間のロング再生だが、いざという時でも電池交換さえすればすぐに聴けるのはコンビニや駅の売店でも販売している乾電池の手軽さならでは。アウトドアやラフなファッションに合うデザインなども特徴的だ。いつでも音楽と一緒に移動したい、という人にはオススメしたい1台だ。
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