「いつでもどこでも映像が見れる」これが、「ロケーションフリーベースステーションパック LF-PK1」の特長であり、同社が提供する「NetAV」のコンセプトだ。このいつでもどこでも、映像が見られる仕組みを指す「NetAV」を簡単に説明すると、自宅においたベースステーションが内蔵したテレビチューナーの映像や、接続されたDVD/HDDレコーダーで再生される映像をネットワークを介して配信するものとなる。
これにより実現できることは、東京にベースステーションを設置しておけば、地方に出かけた場合にもローカル局経由ではなく、東京の番組が見れるようになる。また、海外に出かけた場合も同様で、通信の帯域さえ確保できれば、日本の番組をリアルタイムで見たり、自宅でタイマー録画した番組を見ることも可能になる。
ベースステーション本体は、テレビチューナーと2系統の映像・音声入力を搭載するほか、AV機器をコントロールするための「AVマウス」を装備する。このAVマウスが赤外線リモコンの役目をするので、PCの画面上に表示される画面リモコンを使ってDVDやHDDレコーダーを外出先から制御する仕組みとなる。また、ベースステーションにはIEEE802.11b/g対応の無線LAN機能が装備されており、無線LANが届く範囲であれば、無線LANが装備されたノートPCを同社のエアボードと同様に、テレビの視聴に利用できる。
テレビの部分を抜き出せば、あたかもISPなどが実施しているブロードバンドを利用した放送システムとと捉えられがちだが、放送と異なるのはベースステーションに機器を登録する必要があり、同時接続が不可能な点になる。「NetAV」を利用する場合には、まず認証作業を実施する。「LF-PK1」の場合には、登録できる機器は4台まで、1度に映像を見れる機器は1台に限定されるので、放送には該当しないという。
なお、ソニーは詳細は明らかにしていないが、新しいコンセプト・カテゴリに属する製品として「ロケーションフリー」対応製品を拡充していく予定だという。その際には、同時接続台数や登録台数が、パーソナルユースの粋を超えない程度に増えた製品が登場することも期待できそうだ。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス