G'zOneが4年ぶりの復活! au「G'zOne Type-R」

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内容:生活防水と耐衝撃性能を備えた、個性的なタフネス携帯電話「G'zOne」の新製品がCDMA 1X端末として4年ぶりに復活。その気になる使い勝手や機能をレビューしてみよう。

生活防水と耐衝撃性能を備えた「G'zOne Type-R」 (クリックすると拡大できます

ナットの形状のクレードル (クリックすると拡大できます

 カシオのau端末「G'zOneシリーズ」は、同社の人気腕時計「G-SHOCK」をモチーフとしたデザインと、生活防水と耐衝撃性能を備えたタフネスさで人気を博したモデルだ。しかしこの数年はシリーズの開発が途絶えており、とくに旧G'zOneユーザーからは新モデルの登場が待ち望まれていた。そこに満を持して登場したのが、今回紹介するCDMA 1Xに対応した「G'zOne Type-R」である。G'zOne Type-Rの「R」には、「Racing」や「Revolution」といった意味を持っている。ちょっと車が好きな方なら「Type-R」と聞いたら、ほかのものを連想するかもしれない。

 目新しいのはこれまでのG'zOneシリーズがストレート型の端末だったのに対し、Type-Rは折りたたみ型となっていることだ。それでも、サブ液晶がG-SHOCKライクなサイバーチックな丸い形状をしており、これまでのG'zOneシリーズ同様のデザインを踏襲している。一目見ただけでもG'zOneと分かるデザインだ。ちなみに充電用クレードルはナットの形状をしているなど、細かい部分でのデザインにも凝っているのが面白い。

 目玉機能である防水、対衝撃性能を見てみよう。防水性能はJIS保護等級7相当を実現。水深1mの水槽に電話機本体を静かに沈めた状態で、約30分は内部に浸水せずに機能を保つことが可能となっている(※条件により異なる)。ちょっと雨に降られて濡れてしまった、うっかり水の中に落としてしまったという程度であれば、壊れる心配は少ないだろう。

 対衝撃性能に関してはJIS規格のような具体的な基準は定められていないが、日常生活で落とす程度なら問題ないとのこと。G'zOne Type-Rはサブ液晶を保護するウレタン素材のベゼル「サークルディスプレイプロテクション」、垂直落下時の衝撃を緩和するため「プロテクター」、バッテリーの脱落を防止する「スクリューバッテリーロック」などにより、筐体を強力に保護する機構を備えている。なお、プロテクターは好みによって取り換えが可能。「ラウンドトップ・プロテクター」、「スクエアトップ・プロテクター」、「ハンマーヘッド・プロテクター」の3種類が用意されており、同梱の専用ドライバーを使って取り換えられる。

 機能を見てみると、従来から大きく変わった点がカメラの搭載だ。128万画素のCMOSカメラは最大解像度でSXGAサイズ(1,280×960)での撮影が可能で、マクロ撮影機能も搭載。ムービーもQVGAサイズ(320×240)で最大30秒の撮影が可能となっている。静止画の画質はサンプル画像を参考にして欲しい。

PCモード/SXGAサイズ(1,280×960)での撮影
PCモード/VGAサイズ(640×480)での撮影 (クリックすると拡大できます
ケータイモード(320×240)での撮影 (クリックすると拡大できます
 ケータイモード(160×120)での撮影 (クリックすると拡大できます
マクロモードでの撮影 (クリックすると拡大できます
防水・耐衝撃性のG'zOneはアウトドア派にピッタリだ (クリックすると拡大できます

 面白いのがサブ液晶の機能だ。通常の時計表示も4種類のデジタル表示のほか、アナログ風の表示も可能。また、バックライトを点灯させなくても見やすいようになっている。そのほかにも最大60分のタイマーや1/100秒まで計測できるストップウォッチ、アラームなど、G-SHOCKライクな外見どおり、腕時計のような機能を持っている。また、EZナビウォークと連動して、電子コンパスとしても利用可能だ。

 実際の使用感を見てみよう。まず、手に持つとずしっとした重さを感じることができる。スペック上の重量は143gと、ほかの折りたたみ式端末と比較すると20〜30gほど重い程度だが、実際に手に持つと数値以上に重く感じられる。タフネス携帯であることを知らなければ、ちょっと敬遠したくなる重さかもしれない。しかし、その重さが逆にタフネスさを際立たせているようにも思えるから不思議なものである。

 開くと「シュイーン」と言う感じのスピード感ある操作音が鳴る。メインメニューや待ち受けFLASHもスピードメーター風だったり、エンジンのシリンダーのアニメーションだったりと、カーボンファイバー調のパネルと相まって、Racingの意味を持つType-Rらしい雰囲気を出している。

 特筆すべき点としては、ボタンの押しやすさが挙げられる。ボタンの上面が微妙に丸くなっており、間違って隣のボタンを押すことが少ない。重さはあるが持ちやすく手に馴染むのもよい。また、日本語変換はATOK+APOTによる推測変換により、非常に快適だ。

 ただ、残念なのがWIN端末が用意されていないことと、メモリーカードが搭載されていないことだ。CDMA 1Xでは、定額制パケット通信サービスである「ダブル定額」が利用できないのが痛い。特に写真付きメールや着うた、着メロ、EZアプリなどのダウンロードでヘビーにインターネットを利用するユーザーにとっては厳しいところである。また、データフォルダ用メモリが12.8MBと大容量ではあるが、写真やムービーを外部のメディアや機器に保存したい場合に、メール経由もしくは別売の「MySync Suite」から転送するしかない。CDMA 1Xにもパケット割引サービスがあるものの、頻繁に転送するのはためらってしまう。コストや技術的問題はあるだろうが、ぜひともメモリーカード付きのWIN端末としても登場して欲しいところだ。

 しかし、そんなデメリットも個性的なデザインや唯一無二とも言える防水、耐衝撃性の魅力には代えられないところがある。筆者は過去3回、携帯を破損している。1回目はコンクリートに落とし、2回目は海に落とし、3回目はバイクで移動中に急な大雨で水浸しとなった。こんなときG'zOneであれば助かったかもしれない。

 G'zOneのタフネス性能に魅力を感じられたなら、購入する価値はあると断言できる。

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