901iシリーズの中で唯一、指紋センサーを搭載している「F901iC」。カラーは、今回借りた「スプラッシュブルー」のほかに、「カーボンブラック」、「ブリーズホワイト」がある。サイズはF900iC(104×51×26(mm)/128g)よりも少し大きめになり、105×51×28(mm)/129gとなった。F900iCの丸みのあるボディから、少し角張ったボディになっている。オレンジや赤などの明るい色が好みだった人には、若干落ち着いたラインアップだと思うかもしれない。
現在、Fシリーズのみに搭載されている指紋センサーは、電話帳、発着信履歴、メール、マイピクチャなど、さらに細かい項目にプライバシーの設定ができるようになった。一定時間、なにも操作しなかった場合でも、自動的にプライバシーモードを起動させることができるので便利だ。
試しに指紋を登録してみたところ、予想以上に読み取りが速くて驚いた。逆に、ゆっくり指をスライドするとエラーがでてうまく読み取れない。何度か試したが、サッとなぞるだけで十分のようだ。
せっかくの機能があっても、手間がかかると飾りモノになりがちだが、これならばほんのわずかな時間で済む。十分に機能を活用できそうだ。
ひとつ気になるのは、認証に失敗したときにはエラー表示とともに指紋が表示される点だ。ふだん見慣れないぶん、なんだかドキッとしてしまう。単に「一致しません」という表示だけでもいいように感じた。
なお、指紋の登録は10件まで行えるのだが、設定できるのは1つだけ。ケガなど、いざというときのために暗証番号でも解除できるため、暗証番号の設定は安易に予想できないものにしておいたほうがよさそうだ。
901iシリーズの特徴のひとつである、3Dサウンドと3Dグラフィック。F901iCでは、標準付属のiアプリ「3Dサウンドシュミレーター」などで広がりのある音が楽しめる。このほかにも、「スペースインベーダー3DサラウンドF」、「スーパーパズルボブルF」、「RIDGE RACER FOR F」などのなつかしいゲームも標準で付属している。
F901iCのスピーカーは、ボディの表面、カメラとサブディスプレイの間の部分にある。せっかくのリアルな音がプレイヤー側に響きにくく、少々もったいないと感じた。
電子番組表「Gガイド」にも対応しており、テレビリモコンとしても使用できる。小さい画面ながらも、テレビ版の「Gガイド」と遜色ない内容が見られるのは驚きだ。
F901iCでは、今回からミュージックプレイヤー機能が付加された。利用するには、付属の専用ソフトをインストールする必要がある。
別売の「クレードル機能付き卓上ホルダ」と市販のUSBケーブル、もしくは、MiniSDに対応したリーダーライターが必要だ。
本体スピーカーで再生できるほか、別売りのイヤホンセットなどを使う方法もある。
アップルが提供している音楽管理ソフト「iTunes」に対応しており、F901iCの専用ソフトにドラッグ&ドロップして「書込み」ボタンを押すと直接データを書き込める。
なお、アドレス帳やスケジュールがシンクロできるほか、画像などもスムーズにやりとりできる。
また、カメラの有効画素数が、204万画素へと大幅にアップしている。前機種は128万画素だった。901iシリーズの中では、もっとも画素数が高い。デジタルズームは最大20倍で、オートフォーカスを装備している。
ケータイで撮った画像は、データリンクソフトなどを通じて、撮った写真をPCへ転送することができるほか、カレンダー形式でのフォトアルバムの作成や写真編集、印刷なども行える。
ケーブルなどは別途用意しなければならないが、別売していることが多いデータリンクソフトが標準で付属しているのは非常に便利だ。
セキュリティを重視する人、PCとも連携しながらバリバリ使いこなしたいユーザーにおすすめのケータイだ。
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