一眼レフ並みの高機能をコンパクトに凝縮 オリンパス CAMEDIA C-7070

奥隆朗(編集部)2005年03月10日 00時00分
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オリンパス
内容:「CAMEDIA C-7070」は、35mmフィルム換算で28〜110mmの広角レンズと7メガピクセルのCCDを搭載した本格撮影を目的としたデジカメである。撮像素子の高画質化が進み、小型デジカメでもオーバー5メガピクセルという機種も珍しくなくなったが、それらとの違いはどこにあるのかをレビューしてみる。

レンズ交換式一眼レフをとるか? 本機をとるか?

本体サイズは大きめだが、その大きさが高いホールド性を実現している。

モードダイヤルで各種撮影モードが切り替えられる。一眼レフカメラと同様の仕様だ。

 「CAMEDIA C-7070」を見て気づくのは、やや大型のボディサイズと、大型のモードダイヤルに並んだP/A/Sなどのアルファベットの文字である。まず、ボディサイズに関しては、幅116×奥行65.5×高さ87mm、本体重量435gと小型化してきているデジタル一眼レフカメラに近い数値がカタログに掲載されている。

 もちろん、このサイズは100g程度の軽量性を実現しているコンパクトタイプと比較すると圧倒的に大きく、気軽に持ち運べるものではない。デジタル一眼レフよりも手軽に高度な撮影を楽しみたいというハイエンドアマチュアに対して訴求した製品となる。

 レンズ交換式デジタル一眼レフの値段が、レンズ込みで10万円台前半から半ばまで落ちている現在では、果たしてこうした製品が必要なのか? という声も上がってくる。もちろん、レンズ交換式デジタル一眼レフには、レンズが交換できる、特に過去に同じメーカーのフィルム式一眼レフを使っていた場合、そのレンズ資産が生かせるというメリットがある。

 ただ、レンズ交換式デジタル一眼レフも撮像素子を搭載している以上、画素数が上がった新製品がいずれは登場する。それと同時にだんだんと見劣りするものになることは否めない。また、廉価版のレンズ交換式デジタル一眼レフの場合、撮像素子のサイズがAPS程度の大きさになるため、実際に撮影する際には1.5倍ほどテレ側にシフトすることになる。つまり、専用レンズでない限り、交換するレンズの持つ特性を生かせるとは言い難い。

 その点、「CAMEDIA C-7070」のような一体型の製品であれば、レンズも機能も特化されている。このため、値段的な価格差で割り切ればコストパフォーマンスを向上させることができるというメリットがある。

本格マニュアル撮影機能を装備

AF以外にもMF(マニュアルフォーカス)も可能。外部フラッシュ接続端子も装備する

 機能面に目を向けると、「CAMEDIA C-7070」がかなり多彩かつ高度な機能を装備していることが分かる。まずAF機能が優れており、「外光パッシブセンサー」と「水平加算式CCD」の2つを併用できるデュアルAFシステムを搭載している。これにより、AF合焦速度は約0.3秒を実現した。また、被写体の動きを予測してピントを合わせる「動体予測AF機能」や、縦11点/横13点の計143点から任意の1ポイントをフォーカスポイントとして選択できる「AFターゲット選択機能」なども備わっており、高精度なAF設定が可能だ。

 また、色信号成分と輝度信号成分の2つの信号を処理して自然な色を再現し、ソフトウェアとLSIの組み合わせを最適化することで処理速度の向上を図った画像処理エンジン「TruePic TURBO」を搭載。これにより、画質の向上を図っただけでなく、RAWデータや高画質モードで撮影した際にも、高速な書き込みが可能になったという。

 実際の使用感であるが、冒頭でも述べたが、P(自動設定)/A(露出優先)/S(シャッタースピード優先)/M(マニュアル)といった一眼レフタイプと同様の機能以外に、自分だけのモードを登録するマイモード、シーンに応じた撮影できるシーンモードを装備している。また、モードダイヤルの下には、ダイヤルスイッチが装備されており、シャッタースピードや露出の切り替えが、一眼レフに近い操作でできる。このように、「CAMEDIA C-7070」は、一眼レフとコンパクトタイプの両方の機能や操作感を備えた製品だといえよう。

レンズの明るさが高機能を引き立たせる

光学4倍ズームレンズは、2.8と比較的明るい。夜景撮影などにも活躍するだろう。

本体背面には十字キーを備えるほか、多数のボタンが並ぶ。

液晶モニターは180度回転する。動画撮影時にビデオカメラ同様に使えるのが便利だ。

 レンズに目を向けると、F=2.8〜4.8と比較的明るいレンズが採用されており、ズームも35mmフィルム換算で27〜110mmと4倍ズームが備わっている。2.8の明るさがあれば、夜間の撮影や夜景を撮影したい場合にも、シャッタースピードを極端に落とす必要がないため、活用範囲は広がる。

 実際に評価機を使用して照明を落とした会場でセミナー講演者を撮影した。オートの場合は自動的にフラッシュが点灯したが、スポットライトが当たっていたこともあり、フラッシュなしで撮影した場合でもぶれずに撮影が可能であった。個人的には、フラッシュを利用すると、被写体の一部が白く飛んでしまうことがあるので、極力フラッシュを使用しないのだが、そうした願望に忠実に応えてくれた。

 便利に感じたのは、液晶が水平180度、左右270度回転できる機能が備わっていることだ。ビデオカメラには当然のように備わっている本機能だが、デジカメに備わっているケースは少ない。しかし、この機能があれば、写真撮影のアングルの自由度が広がるほか、動画撮影の機能がビデオ同様に使えるようになった。


メディアや電池容量も満足の出来

メディアは「xDピクチャーカード」とCFが併用できる。

 メディアに関しては、オリンパス/富士フイルム陣営が開発し、普及を狙っている「xDピクチャーカード」のほかに、CFカードが利用できる。特にCFカードは大容量で安価な製品が出回っているので、容量あたりの単価も抑えられるのはうれしい。また、多数の画像を撮影できるだけの電池容量を確保している(CIPA準拠で430枚)のも心強い。

 なお、「CAMEDIA C-7070」には、水中での撮影を可能にする防水プロテクターが用意されており、しかも撮影モードにはきれいに撮影するための「水中ワイド」と「水中マクロ」も装備している。実際に使用していないのでなんとも言えないところだが、水中の様子をきれいに撮影したいという要望に応えてくれると期待できる。

 「CAMEDIA C-7070」は当然のことながら、「コンパクトなタイプが欲しい」「低価格な製品が欲しい」というユーザーには、まったくもって価値のある製品とは言えない。だが、例えば本格的な撮影をしたいお父さんが購入して、必要に応じてあまりカメラに対する知識のないお母さんや子供が利用する、といった使い方もできる。高度な撮影を楽しめる上に、簡単にきれいに撮るのにも使いたいと、オールマイティなカメラを求める要望があれば、おすすめしたい機種だ。

サンプル撮影画像(リンク先未加工)

解像度 : 2304×3072
画像サイズ : 約1.4Mバイト
露出時間 : 1/3秒
レンズF値 : F2.8
露出制御モード : プログラムAE
ISO感度 : AUTO
解像度 : 2304×3072
画像サイズ : 約1.1Mバイト
露出時間 : 1/250秒
レンズF値 : F4.0
露出制御モード : プログラムAE
ISO感度 : 80
解像度 : 3072×2034
画像サイズ : 約1.5Mバイト
露出時間 : 1/15秒
レンズF値 : F2.8
露出制御モード : プログラムAE
ISO感度 : AUTO

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