良くなってますね、むしろ(笑)。京都の第一期、東京の第二期で、今が第三期だとしたら、生まれ変わる時期に来てるなぁという感じはしますね。まだ外には見えてないかもしれないですけど、相当中身は変わりつつあるという感じはしていて、それはすごく良いと思ってますね。
逆に離ればなれで大変で、サービスも一時に比べるとどんどん伸びているわけでもなかったけど、この苦境を一緒に乗り越えようみたいな感じの方が強いです。
内緒ですよ、内緒(笑)。時期は8月には出したいと思ってまして、ちょっと遅れちゃってるんですけど、その最終の詰めをやってるところですね。
正直、事業化できるかという理由で決めているわけではないんですよね。これを今やると儲かりそうだからやっているというよりは、いろいろ考えた中でこれならユーザーさんに使っていただけるんじゃないかっていうのを第一の理由に作っているので。いろいろ可能性はあると思いますけど、当面、何か具体的に「こういうことはすぐにできる」みたいなことはないかもしれないです。まあワールドって言ってるくらいなので(笑)、ちゃんと世界から使えるようなものにしたいなっていうのはありますけど。
まあご想像されてるかと思いますけど、ないですよね(笑)。
ただ、一応シリコンバレーでいろいろ考えてるなかで、僕自身は一つコンセプトというか、見えてきたものがあります。
それは不確定要素があまりにも多い分野と、ある程度見えてきている分野があるなってこと。
見えてきてるのは何かというと、テキストをベースとしたサービスはやっぱり成熟期を迎えつつあると僕は思うんです。それはパソコン通信から始まって、個人ホームページができた時からメルマガもあるし、ブログとかも出てきてますけど、要は文字主体で何かをするっていうことに関しては相当いろいろな試みがなされて、だいぶ見えてきてますよね。一方で動画とかはまだ全然見えないので、ちょっとフェイズが違うだろうと思ったんですね。
そのなかでテキスト主体のサービスというものは、ネットが出てから十数年の中で僕らも6年間の経験があるので、けっこう経験値としてもたくさん持ってる。要は人がやりたいこと、根本的な願望みたいなものがあると思います。例えば人が見るところに自分の言葉を書いてみたりとか、逆に見えないところでコミュニケーションしたいとか、普通に事務連絡ができないと困るとか、要素がいろいろあるじゃないですか。
そういう要素を一回整理して、はてなのアカウントを一個持っていれば、ブログはこれだけど、SNSはこれだとか、他のサービスをいろいろ組み合わせなくてもワンストップで使えるようにするコンセプトもあるだろうと思ってはいるんですよ。例えばそれを本気で作るのであれば、数年はかかるだろうと思ってますけど、じゃあこれだけをやって1000万ユーザーなのかって聞かれると、それは状況によってわかりません。それこそ今度出すワールドもどうなるかわからないっていう答えしかできないですね。
これは日本特有の事情だと思うんですけど、やっぱりモバイルユーザーの拡大、つながりっぱなしみたいな状態に近づいているなかで、ユーザーの増加というか変化は無視できない段階に来てると思うんですね。ビジネス的にも伸び盛りという部分がありますし。
だから最低でもちゃんと一通りのものは使えるというのはまず大事だろうと。そこからの戦略については、携帯電話特有の若者文化に合わせて今までとは違うものをそれだけのために作っていくことではないと思うんです。ただ、僕たちがはてなっていうサービスで実現したい便利さには、携帯電話を使ってこそ表現できる部分っていうのが絶対あると思うんですね。だから一つの道具としてちゃんと使っていただくためには、ドコモさんの公式サイトに入れていただいたりしながら、きちんと使えるサイトとして整備していく必要があるっていう位置づけですね。
僕は持ってないですけど、iPhoneが出て、今後一つあるのが、携帯向けのサイトで行くのか、PC向けのサイトで行くのかっていう2つの可能性。それはまだ見えてない気がしてます。そういうのを見ながら、別に携帯電話は絶対やらないとか、携帯電話をやるとかではなくて、全部トータルで便利にしていこうとは思いますけどね。
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