ネットレイティングスは7月25日、米Nielsen//NetRatingsが発表したインターネット利用動向調査の新指標「総利用時間(Total Minutes)」に基づく日本のウェブドメインの最新ランキングを発表した。
総利用時間は、サイト滞在時間に基づいてウェブサイトのランキングを行うネット利用動向調査の新指標。ページを読み込むことなく画面上のデータを動的にアップデートするAjax技術で構成されたサイトが増加し、従来のページビュー(PV)に基づく評価だけではサイトの実力を過小評価してしまうようになったことから、米Nielsen//NetRatingsが10日、採用を発表した。
日本での新指標の導入は2008年春の予定だが、今回のランキングはそれに先立ち、2007年6月の月間データを用いて算出された。
発表によると、利用者数、PV数でトップのYahoo!JAPANが、総利用時間でも約80.6億分(約1.3億時間)で2位以下に大きく差をつけてトップとなった。2位はmixiで11.8億分、3位は楽天市場の10.9億分で、トップ3ドメインに関してはPV数ランキングと同じ順位となった。
一方、動画サイトは、YouTubeが4位、ニコニコ動画が16位、GyaOが21位と、PV数ランキングより順位を大きく上げた。また、Wikipedia、2ちゃんねるなど、CGMやコミュニティサイトについても順位が上がる傾向がみられた。Googleは総利用時間でみると、米国での結果と同様にランキングを下げているが、これは短時間で的確に目的のサイトに誘導するという検索サイトの特性によるものと考えられる。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は「日本でも総利用時間という指標は以前から注目されており、米Nielsen//NetRatingsの発表は大きな反響があった。PV数という指標が不要になったわけではなく、さまざまな指標を総合的に活用することで、ウェブサイトの多面的な評価に役立つものと期待している」と述べている。
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