2002年の開設から5年で100万人超の会員を獲得した「ちょびリッチ。」とそのモバイル版「ちょびリッチ mobile」。提携サイトでの買い物やミニゲームなどで得たポイントを、現金や電子マネー、あるいは他社各種ポイントなどに交換できる、いわゆる「ポイント交換サイト」だ。会員登録時などに、リアルタイムでポイント加算される新サービス「即P加算」などがインセンティブとなり、業界で五指に数えられる地位を確立している。同サイトを運営するちょびリッチは、2004年8月に株式会社化された、社員数約20名の新進気鋭の企業だ。
新高円寺駅にほど近い同社オフィスに一歩足を踏み入れると、まずはその開放感に驚かされる。円形のガラスで仕切られたエントランス。その中心には、同社マスコットキャラクター「ちょびくん」の着ぐるみが、来訪者を出迎えるかのように据えられている。全面絨毯敷きのフロア、低密度のデスク配置とも相まって、オフィスというより、一種のテーマパークのような、柔らかな明るい雰囲気だ。
そんな開放的なオフィスで、日々同社のシステムを支え続けているのが、開発部の大野雄一郎氏だ。その業務内容は、社内のネットワーク管理からプログラム・コンテンツ開発、サーバ運用、果ては社員個々のPCのサポートに至るまでと多岐に渡る。システムの「シ」の字の付くありとあらゆることが、彼の仕事なのだ。
2006年10月入社、在籍1年未満にもかかわらず、すでに同社にとって不可欠なエンジニアとなっている。
「システム全体に指先が届いているというか、自分が社のシステムを作り、支えている、という充足感はありますね。また、弊社のサイトはコンシューマー向けのサービスですから、ユーザーからの要望や意見に対し、自らの手でダイレクトに応えられている、という実感もあります。本当におもしろいし、やりがいがありますよ」
そう語る大野氏は、ちょびリッチ入社以前、ヤフーに在籍していた。入社当時のヤフーの社員数は200人ほどと、現在の10分の1未満。一人のエンジニアが、あらゆる分野に関わらざるを得ない状況下で、大野氏は「オールラウンダーSE」へと鍛え上げられた。
しかし、企業規模が拡大するにつれ、社員一人ひとりに任される範囲は狭まり、事業全体のほんの一部分にしか携われなくなる。社のシステム全般で自分の力を発揮したい、という欲求が、大野氏に転職を決意させた。
「開発者にとって最も嬉しいのは、サービスなり機能なりをリリースした瞬間です。ヤフーが大企業へと成長し、ふと気付くと、そうした瞬間は2年に1回程度しか味わえなくなっていた。ちょびリッチなら、小さな喜びを日々味わえる。それが決め手でした」
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