Logitechは米国時間7月12日午前、同社の「MX Air Mouse」を発表した。これまでに同製品を事前に2回見ているが、2回とも感心させられた。任天堂のWiiコントローラかGyrationのマウスをご存知ならば、このLogitechの新しいマウスの背景にある概念を理解することができるだろう。もっとも、基盤となる技術は全く同一というわけではない。Gyrationのマウスは、直接コンピュータをポイントする必要がある。LogitechのMX Air Mouseは、ポイントしている方向にかかわらず、マウスの動かし方を解釈してくれる。床に向けてポイントしても、カーソルが画面上で適切に動くため、ホームシアターPCを使用する際により気楽に操作することが可能である。標準のテーブルトップのワイヤレスマウスとしても動作する。
腕の動きを楽にしたことに加え、Logitechは数種のジェスチャー制御も搭載した。例えば左右に振ることにより、音量を上下することができる。またスクロールホイールの代わりに、タッチセンサー式のパッドを2個のボタンの間に配置した。同製品の初期バージョンを使用させてもらったことがあるが、パッドの感触に違和感はなく、Logitechの「diNovo Edge」キーボードのタッチ操作のカーソルパッドと音量制御よりもずっと使いやすかった。この新しいマウスには、数個のメディア制御ボタンもついているが、これらに関しては標準のリモコン機器上のボタンと同様に自然に使いこなせるようになるまでには、慣れが必要であるように感じた。
MX Air Mouseの価格は150ドルからで、間違いなく高級品という分類になるため、高価なアクセサリ好きな高級ホームシアターPCのベンダーが早くこの製品を取り上げてくれることを期待する。同製品が店頭に並ぶのは2007年8月からだが、この種の製品は今後も登場するだろうと思われる。MEMS(micro-electro-mechanical-systems)と呼ばれる動作感知機能に関する技術は、セグウェイのバランスを適切に維持するための技術と同じものである。MEMSを用いた製品の価格はやっと一般消費者にも手が届くレベルになってきたため、MEMSを利用した機器がさらに増加することを期待する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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