1979年にソニーが「ウォークマン」を発売して以来、音楽がより身近になりました。その後CDやMDといったデジタルメディアも登場し、インターネットやデジタルオーディオの技術が発展した近年では、音楽を購入する場所や、持ち運ぶ方法も非常に多様化しています。
そこで今回は、音楽の購入方法と、音楽を「持ち運ぶ」手段について調査しました。まずは、どこで音楽を手に入れているのか尋ねてみたところ、次のような結果となりました。
●あなたは普段どこで音楽CDや音楽データを購入していますか?(複数回答可)
1 | 実店舗にてCDを購入 | 58.2% |
2 | レンタルショップでCDをレンタル | 46.5% |
3 | PCを利用してオンラインショップでCDを購入 | 30.7% |
4 | PC向けの音楽配信サイトで音楽ファイルをダウンロード購入 | 15.1% |
5 | 携帯電話で着うたフルをダウンロード購入 | 8.2% |
いくらテクノロジーが進んだとはいえ、やはり実店舗で購入する機会が多いようです(58.2%)。続いて多いのがこれも実店舗のレンタルショップ(46.5%)です。PCで購入する方では、音楽ファイルをダウンロード購入(15.1%)するよりも、オンラインショップで実物のCDを購入するほうが多くみられました(30.7%)。
しかし、携帯電話になるとこれが逆転して、ダウンロード購入の割合が多く(8.2%)、携帯電話を利用してオンラインショップでCDを購入するという回答は7位で、わずか1.9%となりました。携帯電話は、物販よりもコンテンツ(データ)課金の歴史のほうが長いからでしょうか。
さて、PCと携帯電話のダウンロード購入の割合を合計すると23.3%となっており、音楽ファイルのダウンロードサービスが浸透しつつあることがうかがえます。PCでダウンロード購入をする方には、どのサイトを利用するかも尋ねてみました。
●あなたはどの音楽配信サイトで楽曲を購入していますか(複数回答)
1 | iTunes Store(アップル) | 49.7% |
2 | 楽天ミュージックダウンロード(楽天) | 23.2% |
3 | Yahoo!ミュージック(ヤフー) | 19.2% |
4 | Mora(レーベルゲート) | 16.6% |
5 | @Music(エイベックス) | 9.3% |
6 | Ongen(USEN) | 7.9% |
7 | HMV DIGITAL(HMV Japan) | 7.3% |
8 | Music Ocean(NTTコミュニケーションズ) | 5.3% |
9 | Napster(ナップスタージャパン) | 5.3% |
10 | Excite Music Store(エキサイト) | 4.6% |
デジタルオーディオ市場を切り開いたアップルの「iTunes Store」がほかを大きく引き離しています。そして楽天(23.2%)やYahoo!(19.2%)といった大手ポータルサイト、音楽レーベル各社が出資して作ったレーベルゲートによるMora(16.6%)と続いています。iTunes StoreやMoraがYahoo!と提携していたり、USENのOngenが楽天に楽曲を提供したりと、提供サイトと配信元が入り乱れていますが、楽曲を購入する際は知名度や専門性の高いサイトを選ぶ人が多いようです。
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