iPhoneは、Wi-FiやBluetooth接続への対応も含め、幅広いワイヤレス機能を備えている。Wi-Fi機能は特に歓迎すべきものだ。スマートフォンと呼ばれる機器でも、この機能を備えていないものが多い。ウェブを閲覧する場合、iPhoneが一番近いホットスポットを自動的に探し出してインターネットに接続する。「Bluetooth 2.0」もオンボードで搭載されており、Bluetooth 1.2よりも高速で、通信可能な距離も長い。音声通話にBluetoothを使えるが、高品位のステレオ音声伝送を実現するA2DPは使えない。どうしても必要というわけではないが、あってもいいと思う機能の1つだ。
Appleの最高経営責任者(CEO)、Steve Jobs氏は、iPhoneが3Gに対応していない理由について、チップセットを搭載すると場所をとるし、消費電力も多くなるからと説明しているが、それはそれでよしとしよう。確かに、Wi-Fiネットワークを利用できればその方がいい。だが、AT&TのEDGEネットワークでは、快適なネットサーフィンは期待できない。EDGEでのウェブ閲覧はとても遅いし、美しいウェブのインターフェースもほとんど台無しになる。ブラウザの閲覧速度については、後の項目でも触れている。
メッセージを送受信したい人のために、iPhoneには、テキストメッセージと電子メールの機能が付いている。多くのスマートフォンでそうなっているように、テキストメッセージのスレッドは1つの長い会話として表示される。この方式は便利で、返信したいメッセージを簡単に探し出せる。テキストメッセージの使用中に他の機能を使った場合、中断した場所に戻って同じメッセージを選択できる。しかし、なぜマルチメディアメッセージに対応しなかったのか理解できない。電子メールに写真を添付して送信することは可能だが、マルチメディアメッセージに対応していなければ、他社の携帯電話に写真を送ることができない。この機能はカメラ付き携帯にとって重要ではないだろうか。
iPhoneの電子メールメニューは、Yahoo、Gmail、AOL、Macのアカウントを総合的にサポートしている。これ以外のIMAP4やPOP3システムからのメッセージを受け取る設定も可能だが、会社のIT部門に頼み込んでメッセージングサーバと同期させる必要がある。「ActiveSync」をサポートするという噂もあるが、これを書いている時点では確認されていない。Word、Excel形式の文書、PDF、JPEGファイルを読むことはできるが、編集はできない。さらに困ったことに、メッセージの作成中にテキストを切り取ったり貼り付けたりすることもできない。
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