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米CNET「iPhone」レビュー第3回--iPhoneの音楽機能はiPodより優れているか - (page 2)

文:Reviewed by ; Kent German ; Donald Bell(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、藤原聡美、長谷睦、福岡洋一2007年07月10日 18時55分
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Apple
内容:「iPhone」の発表以来、期待と憶測がどんどん膨れ上がっていた。そしてようやく発売されたiPhoneは、はたして前評判どおりのものなのか?iPhoneが備えている数々の機能の使い勝手はどうなのか、実際に使って検証してみた。

iPhoneのiPod機能

 さまざまな機能に埋もれてはいるものの、iPhoneの音楽機能はAppleがこれまでに世に送ってきたiPodと比べても、もっともすばらしい。ディスプレイ、インターフェース、画質、音質、どれを取っても細部まで洗練されており、見事な出来だ。ただ、残念なことに、このiPodは持っているだけで年間1000ドル以上を要する機器、iPhoneの中に閉じこめられてしまっている。CNETでは最近、イギリスの高級車メーカーRolls-Royceの「Phantom」をレビューしたが、このモデルでは、後部座席のドアの内側に最高級の傘が備え付けられている。iPod機能のためにiPhoneを購入するというのは、この傘のためにRolls-Royce車を購入するというようなものだ。それはともかく、iPhoneは、Appleが来るべき第6世代のiPodとしてどんなものを用意しているのか、その姿を一足早く見せてくれる刺激的な製品だ。AppleはiTunes対応携帯として売り出されたMotorola製「Rokr E1」の際の大失敗を取り戻した。

  • iPhoneの音楽プレーヤーではアルバムジャケットがフル表示できる

 スペックを見る限り、iPhone内のiPodは、既存の第5世代iPodにない機能は1つも搭載していない。ポッドキャスト、動画、音楽、プレイリストといった要素はすでに第5世代のiPodにあるし、「iTunes」を使ってコンテンツを管理する点も同じだ。両者の違いはすべて、iPhoneのインターフェースに由来するものだ。タッチスクリーンを採用したMP3プレーヤーとしては、「Archos 704 WiFi」「iriver clix」「COWON D2」などがあるが、iPhoneには特有のマルチタッチ技術とグラフィックユーザーインターフェースが組み込まれており、今名前を挙げたような他のMP3プレーヤーとは一線を画した存在だ。

 iPodとして見たとき、AppleがiPhoneで成し遂げた最大の功績は、形ばかりのサムネイル画像を超えたかたちで、アルバムのジャケットを音楽体験の場に呼び戻したことだろう。「Cover Flow」モードにして、ジャケットをめくるようにiPhone内の音楽コレクションを探していると、CDやレコードの入った箱の中を発掘していく、本能的な手応えがまざまざとよみがえってくる。これは数値で表すのが難しい感覚だが、真の音楽好きなら、iPhoneによって、視覚的にも物理的にも、デジタル音楽がリスナーに生き生きと訴えてくるようになったことを高く評価するだろう。パソコンのiTunesですでにCover Flowモードを使っていて、もう飽きてしまったという人も、iPhoneの直観的なタッチスクリーンを使うことでこんなにも使用感が違うのかと驚くはずだ。

 実を言うと、iPhoneのiPodに加わった新機能が1つある。それは内蔵スピーカーだ。iPhoneのスピーカーは音が薄っぺらで、ひずむことも多いが、いざというときにはこれで友人と一緒に曲を聴ける。さらに気が利いた機能として、スピーカーの音量とヘッドホンの音量とを別々にコントロールできるようになっているので、スピーカーで最大音量で聞いた後にヘッドホンを差し込んでも、それで耳をやられることはない。

 iPhoneのiPodの悪い面を挙げるなら、音楽や動画の転送を手動で管理できない点がある。これまでのiPodとは違い、iPhoneにはiTunesのライブラリからiPhoneのアイコンに直接コンテンツをドラッグ&ドロップするという選択肢がない。つまり、集めたコンテンツをiTunesのライブラリからiPhoneに同期させるには、既定のライブラリ同期による方法を使うしかないのだ。多くの人にとってはこれでいいのだろうが、iPhoneの記憶容量が限られていることを考えると、コンテンツを手動管理できるオプションを残さなかったのは間違った判断のように思われる。われわれのテストでは、わずか数時間使っただけで、8GバイトのiPhoneの容量のうち4分の1が使用済み状態になった。ゆえに、ユーザーはiPhoneのライブラリを慎重に管理する必要がある、との印象を受けた。外部メモリ用のカードスロットも「あってもいいと思われる」機能に入るだろう。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ


>>「第1回--われわれは疑いの目で見ていた」はこちらから

>>「第2回--マルチタッチテクノロジは素晴らしい」はこちらから

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