Googleはより環境に優しくなることを目指す取り組みで、その目標を達成するため環境団体の支援を受けることを明らかにした。
同社は環境への影響を低減するために、国際的な組織であるThe Climate Groupと提携した。同社は、2008年初めまでにカーボンニュートラル化を達成する予定だ。
GoogleとThe Climate Groupは、Googleのカーボンニュートラル化に対して3方面から取り組む予定である。1つ目は、同社のエネルギー消費量を削減すること、2つ目は、再生可能エネルギーの使用を増やすこと、3つ目は、余分に発生した二酸化炭素を正式な枠組みを通じて相殺することである。
The Climate Groupによれば、Googleはすでにマウンテンビューの本社にソーラーパネルを設置し、1.6メガWの電力を発電しており、そのプログラムを拡大することで、一般家庭5万世帯分の消費量に相当する50メガWの電力を発電する計画だという。
The Climate Groupのオーストラリア担当ディレクターであるRupert Posner氏によると、Googleの環境対策は広範に影響を与えるだろうという。
Posner氏は「Googleについて歓迎すべきことは、同社が有名企業だということだ。コンピュータを利用する人であれば誰でも同社を知っている」と述べている。また同氏は、Googleが自社の二酸化炭素排出量を削減するだけではなく、「彼らは、その行動によって連鎖的に影響を与えることになるだろう」とも述べている。
Posner氏は、Googleが二酸化炭素排出量を削減するだけではなく、コストも削減できるようになるだろうと述べている。
Googleのオペレーション担当シニアバイスプレジデントであるUrs Hölzle氏は、このポリシーをパリで発表した際に「われわれが最もエネルギーを消費しているのはデータセンタだ」と述べている。同社の計算では、効率的な電源設計を行い、エアコンではなく気化冷却システムを使用することにしたおかげで、同社のデータセンタは一般的なデータセンタが消費する電力の半分しか消費していないという。カーボンニュートラル化の達成に必要なその他のことは、よりクリーンなエネルギーの利用や、新しいセンタの綿密な計画、相殺行為の監視を通じて行われることになる。
「われわれは、カーボンニュートラル化の達成以外にも役に立ちたいと思っている。われわれは、より大きな環境にプラスの効果を与えたいと願っている」(Hölzle氏)
こういった環境対策への取り組みはすでに他の有名なテクノロジ企業にも広まっている。News Corp.は2007年に入ってから、2010年までにカーボンニュートラル化を達成すると宣言しており、Linux開発者らはすでにLinux OSの消費電力削減に取り組んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス