Adobeはそうした状況になるのを見越して、新たなツールであらかじめユーザーを引きつけようとしているのかもしれない。
使いやすさを考慮したインターフェースのおかげで、無料で利用できる著作権が消滅した書籍でも読んでみようかと思い立つユーザーが増える可能性もある。今日では、GoogleやMicrosoftなどの組織が先を争って世界中の図書館所蔵書をスキャンしているため、こうした書籍が急激に増えている。
リーディングモードでは、英文学を専攻している学生が飛び上がって喜びそうな、すぐれた傍注ツールを使うことができる。脚注のあるページや、脚注は付けていないがしおりを挟んだページをタブでまとめることも可能だ。
ファイルを検索し、ダウンロードするための直接的なインターネットポータルは実現してほしい機能だ。
Adobeのデジタルパブリッシング事業部門担当ゼネラルマネージャーを務めるBill McCoy氏は、「今現在コンテンツを取得する機能がないからといって、われわれが今後もそれを提供しないということにはならない。Adobeはみずからを、コンテンツを格納する『iTunes』のような存在ではなく、同アプリケーションを介してユーザーを支援する存在であると考えている」と話した。
McCoy氏によれば、Adobeの「Sample eBook」ライブラリの書籍がAdobe Digital Editionsに自動的にインポートされ、「eBooks.com」などのサイトと連動するという。これを利用しない場合は、ウェブブラウザを立ち上げ、「Google Books Search」や「Microsoft Live Search Books」から著作権が消滅した書籍を探して、手作業でインポートしなければならない。
Adobeは、2007年末までにLinux版、Windows版、Mac版のAdobe Digital Editionsをフランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、中国語でリリースする予定だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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