Hewlett-Packard(HP)は米国時間6月18日、インクカートリッジをめぐるPelikan Hardcopyとの係争中の訴訟において、同社を不公正な商習慣を行っているとして提訴したと発表した。Pelikan Hardcopyは、欧州の印刷機器のサプライメーカー。
HPのドイツ法人であるHewlett-Packard GmbHは、ドイツの裁判所に対して行った2回目の提訴において、Pelikanのドイツ法人がカラーインクジェットプリンタ用インクカートリッジの2つのモデルについて、実際は新品であるにもかかわらず再生品と称して販売していると主張した。HPによれば、Pelikanによるこの違反とされる行為は、HPのImaging and Printing Groupが全世界的で実施している製品テストにおいて発覚したという。HPは、世界最大の印刷機器およびインクの供給会社の1社。Pelikanはスイスを本拠地として、欧州11カ国に支社を有している。
PelikanがHPと争うのは今回が初めてではない。米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置くHPは2007年5月初め、ドイツにある別の裁判所にPelikanを提訴していた。同提訴においてHPは、同社が所有するインクの製造方法およびカートリッジに関するそれぞれ3つの特許を侵害しているとして、Pelikanにカラーインクカートリッジの一部モデルの販売を停止するよう求めていた。
両訴訟とも進行中だが、HPが知的財産権の侵害をめぐって再製品業者やカートリッジメーカーを訴えたのは、今回が初めてではない。HPにとって印刷関連事業は最も採算性の高いビジネスであり、同社は利益の多くを自社製インクカートリッジの販売に依存している。インクカートリッジの利幅は印刷機器本体のそれよりも高い。
印刷機器メーカーのほとんどが、自社の印刷機器モデルにのみ対応したインクカートリッジを製造しているが、より安価なカートリッジを求める消費者や企業に対して多くの会社から廉価版のインクが提供されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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