楽天は6月19日、フュージョン・コミュニケーションズの普通株式10万6527株(議決権比率54.27%)を東京電力から取得し、連結子会社とすることを発表した。同社はフュージョンの買収により、双方向型リアルタイムコミュニケーションサービスを強化し楽天経済圏の拡大を図る方針だ。
フュージョン株式の取得額は6億7300万円。楽天はグループの持つインターネットサービスに音声通話サービスを組み合わせた“web+voice”サービスを提供していく計画で、具体的には、オリジナルのメッセンジャーサービスや、音声通話を利用した成果報酬型広告(Pay Per Call)などのサービスを検討するという。
「これらにより、従来、インターネット上での“オン”ラインサービスでは取り込めていなかった“オフ”ラインユーザーとのコミュニケーションを可能とすることで、楽天経済圏の新たな展開を図っていく」(楽天)
一方、2007年3月期決算で14億5500万円の赤字に陥っていたフュージョンは、楽天グループ会員約3700万人および法人取引先約27万社の顧客基盤を活用し、収益力の強化を図る。
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