ブログ検索を提供するC2cubeは7月中旬、コンピュータが対話(チャット)形式でネット利用者に情報提供する自動会話システムを販売する。独自の言語解析技術を活用したもので、新たな切り口の検索サービスとなる。
サービス利用者はグルメサイトなど各種運営サイトに擬人化した分身(アバター)を設置。サイト訪問者に対し、アバターと会話しながら情報提供するサービスを提案できるようになるという。
ネット利用に不慣れな人の開拓や、従来型の検索エンジンでは収集しづらい情報が得られるとして売り込む。
新サービスの名称は「BuzzVot(バズボット)導入支援サービス」。ブログの記事内容を自動で読み取ることを想定して開発した「機能素解析」と呼ばれる言語解析技術を応用した。これに独自の会話シナリオ構造を組み合わせることで、アバターを通じた会話形式による質疑応答サービスが実現するとしている。
例えば、「新宿でおいしいラーメンが食べたい」などとアバターに聞くと、関連ブログから情報を収集した上で、「○○店と××店の評判がいいよ」などの回答をする仕組み。各種サービスサイトのほか、タレントのブログなどでの利用を想定している。
6月28日頃から「BuzzVot」の第一号機(写真)を活用したプロモーション活動を行い、自社で蓄積した情報のほか「旅行」「ファッション」「コスメ」「家電」「自動車」などの各種ブログやSNSなどの情報も組み合わせ、さまざまな企業にサービスを提案する。今後はブログへ簡単にアバターを追加できる「ブログパーツ」や携帯電話サイト向けサービスにも発展させる計画。
システムはネット経由によるASPで提供する。料金は初期相談料が600万円、月額システム利用料が20万円で、アバター作成も有料で行う。
なお、同社は6月25日にセカンドライフ内のシーネットネットワークスジャパンオフィスにて、「BuzzVot」の第一号機が登場する記者発表会を実施する予定。
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