Adobe Systemsの利益高は、2006年後半にリリースされた「Acrobat」最新版のおかげで大きく伸びた。だが、2007年3月の「Creative Suite 3(CS3)」による効果は、まだ数字として表れていないようだ。
Adobeが米国時間6月14日、第2四半期の業績を発表した。それによると、売上、利益は前年同期よりそれぞれ17%、24%ずつ伸びたという。特に利益は前年同期の1億2300万ドルから1億5200万ドルへと、過去最高の伸びを示したという。
だが、AdobeはCS3の英国での価格について、同国の顧客から批判を受けている。
最上位にあたる「CS3 Master Collection」の米国価格は2499ドル。この価格をポンドに換算すると、英国では1300ポンド以下で提供されておかしくない。だが、Adobeは同製品を1000ポンド以上高い2313.58ポンドで販売している。
Adobeの北部欧州担当管理ディレクター、Craig Tegel氏は先月ZDNet.co.ukが行ったインタビュー取材中、この価格付けを正当化しようとして次のように語った。「こちらでは複数言語、複数通貨に対応しており、同じ規模の経済が適用できない。これが米国価格と英国価格に差がある原因だ。米国では1バージョンが全員に配信されるが、欧州では8つの言語に対応している」とTegel氏は述べる。
Associated Pressの報道記事によると、Adobeの最高経営責任者(CEO)Bruce Chizen氏は6月14日、自社の第2四半期業績結果について「すばらしい」「非の打ちどころがない」とコメントしたようだ。「顧客はわれわれを支持しているようだ」(Chizen氏)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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