Webマーケティングガイドでは、投資に関する調査を企画し、株式会社エルゴ・ブレインズが運営するターゲットリサーチのリサーチパネルに対してインターネット調査を行った。
今回の調査対象は、20歳〜59歳までの公務員、会社員、自営業または自由業を営むユーザーで、これまでに投資をした経験のある300人。年齢比は20代、30代、40代、50代それぞれ75人ずつの均等割り付けを行った。
前回の「個人投資に関する調査(中)」では、ユーザーはどんな情報を参考にするか、またインターネット上ではどんなサイトを参考にしているかについて調べた。
今回は、そうした情報をどれくらいの頻度で、どんな時間帯にチェックしているかを調べ、投資活動に関するユーザーの情報収集にせまった。
まずQ1では、情報のチェックをどれくらいの頻度で行うか尋ねた。
その結果、「1日1回程度」という回答が最も多く、26.0%となった。続いて、「1日数回」というユーザーが21.7%、次に「2〜3日に1回程度」が14%となった。
また、「常時」「1日数回」を合わせると35.0%となり、3人に1人以上が1日に数回以上投資に関する情報をチェックしていることが分かる。
一方、「2〜3週間に1回程度」「1カ月に1回程度」「数カ月に1回程度」「それ以下」というユーザーは合わせると11.6%となり、10人に1人はそれほど頻繁に情報をチェックしていない。
情報収集の頻度に関しては、投資している金融商品の種類により重要度が変わることも考えられ、特に株式の取り引きを日常的に行っているユーザーにとっては、日々刻々と変化する株価や各企業の株価に影響を与える経済情報について、頻繁に情報をチェックする必要があり、こうしたユーザーは情報収集の頻度が高いと考えられる。
また、投資信託など比較的長期間に渡って投資する、また運営会社に運営を委託する金融商品の場合、自分で取引を頻繁に行う必要がなく、情報収集する頻度も低いと考えられる。
Q2では、そうした情報収集をいつ行っているかを尋ねた。
最も多いのは「帰宅後」で76.3%となり、4人に3人以上は会社勤めから帰ってからの時間に行っている。忙しいサラリーマンの場合、1日の業務が終わった帰宅後が、最も投資に関する情報の収集に最適な時間といえるだろう。
次に「昼休み」が30.7%、「出社前」が27.0%となり、仕事の合間を縫って情報を収集するユーザーの姿が垣間見える。
一方、「勤務時間中」「出勤途中」「帰宅途中」というユーザーもそれぞれ19.0%、10.3%、7.3%おり、一部の人にとってはこれらの時間帯も投資情報をチェックする重要な時間であることがわかる。
とくに株式取引をしている場合、激しく値動きのある中ユーザーにとって日中の情報チェックも欠かせないことが予測される。
携帯電話でのオンライントレードの利用率も上昇し、日中の情報チェックの環境は以前より整っているといえるだろう。 (参照:「20代・30代男性で高まる携帯トレード 〜第20回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査結果より〜」)
Q3では、今後取引をしてみたいと思う金融商品について尋ねた。
参考までに、これまでに投資をしたことのある商品(参照:「個人投資に関する調査(上)」)と比べると、「不動産投資」、「不動産投資信託(REIT)」、「外為(外国為替証拠品取引)」、「日経225取引」「金の積立」などで今後の取引意向が高いと言えるだろう。
その理由は今回調査していないため断定できないが、「敷居が高そう」「お金がかかりそう」「(その商品を)知らなかった」などが考えられるのではないだろうか。
投資を始めるには、まずその商品への認知度や正しい知識などが必要であるほか、前回の調査からは、知人や家族などの身近な人が投資をしていることがきっかけとなることから(参照:「個人投資に関する調査(中)」)、親しみやすさや信頼性を高めることも購入への契機となると考えられる。
また、すでに投資経験のあるユーザーが多い「株式投資」や「投資信託」についても、今後の利用意向がそれぞれ63.3%、39.7%と高く、これからも利用者層が増えるのではないだろうか。
本調査は、業界の全般的な調査となっております。
あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。
業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、
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サンプル数 :300
調査期間 :2007年05月11日(金)〜2007年05月16日(水)
調査方法 :インターネットリサーチ
調査機関 :株式会社エルゴ・ブレインズ
対象者 :20歳から59歳の会社員、公務員、自営業または自由業を営み、投資経験のある男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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