Guy Kawasaki氏が手がける新興事業であるTruemorsが2007年5月に始動し、賛否両論を集めている。同サイトは、ソーシャルネットワーキングにうわさ話を組み合わせた構成で、スパムに悩まされ、今後継続していけるビジネスモデルなのかどうかを疑う声は多い。
Appleの「エバンジェリスト」として有名になったKawasaki氏は今回、同サイトを立ち上げるためにどれだけの時間と労力と資金を費やしたかを詳細に算出した。同氏は、かかった費用は1万2107ドル、労働力は7.5週間分であったため、誰でもWeb 2.0ビジネスが始められると述べている。
つまりKawasaki氏によると、新しい技術によりビジネスの立ち上げは、かなり容易になったという。「起業家はもう、このような企業を立ち上げるのに、100万ドルの資金と4人のプログラマーと6カ月の準備期間が必要だと言うことはできない。『WordPress』『MySQL』『Salesforce』プラットフォームなどの製品により、今日ではなにもかもが非常に安価で簡単になった」と同氏はブログに記している。
ブログ界の反応は次のとおりである。
「私が気に入らないのは、Guyが新しく作成したものは何もないのではないかと思える点だ。少なくとも価値のあるものは何も作り出していない。したがって彼の投稿における要点はすべて完全に台無しになってしまった。彼は『何の用途も満たさないサイトを立ち上げるのに1万2107ドルを無駄にする方法』とでも言っているべきだ」 --Mathew Ingram
「彼は、すぐには見返りが期待できない長期的な計画に関することや、自分の人気とそれがもたらす明らかな強みに関して恥ずかしがることもなく述べる。普通の人には彼ほどの人気はないだろうから、うわさに上がるよう多少のお金をかけ、Techcrunchには無視されることを覚悟しておくとよい。そして彼ではないのだから、どうやって利益を得るのかも少しは考えておいたほうがよい」 --The post Money Value
「こうしたすべての出来事から1つわかることがある。長い間かけてある業界における名声を築いたならば、無計画で、簡単に金儲けすることを目的とした実験でその名声を傷つけるのは危険だ。特にその人の事業の中心が、Web 1.0時代に何度も何度も繰り返された同じ過ちを犯さないようにと技術業界に伝えることである場合はそうだ」 --Epicenter
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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